デジタルマーケティングとコンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングを理解しよう(第6回)

デジタルマーケティングとコンテンツマーケティング

デジタルマーケティング、Webマーケティング、メールマーケティング......。様々な言葉がありますが、コンテンツマーケティングとはどう違うのでしょうか。

デジタルマーケティングとは?

 コンテンツマーケティングというと、「デジタルマーケティングとどう違うのか」と聞かれることがあります。ここでは、様々な用語を整理してみましょう。
 「デジタルマーケティングとは、Webサイトやソーシャルメディア、モバイル、メール、デジタル広告、CRMなどあらゆるデジタルを活用したマーケティング施策の総称」と定義できます。デジタルマーケティングとは、「マーケティング施策の中で、デジタルを活用した施策のこと」なのです。

デジタルマーケティングの功績

 デジタルマーケティングにより、これまで見えにくかったマーケティング施策の効果が数値として捉えやすくなりました。例えば「バナー広告をクリックした人は何人か」「どれだけの人が自社サイトを訪問したのか」「どのページを見てどこから離脱したのか」などの詳細は、ログを見ればすぐ分かります。さらに「その中から何人が問い合わせしたのか」「申し込み件数は何件だったのか」なども追跡できます。

マーケティング施策におけるコンテンツマーケティングの位置づけ
マーケティング施策におけるコンテンツマーケティングの位置づけ

 このため、これまで顧客を獲得するために実施してきた展示会やセミナー、テレビCMへの出稿といった従来のマーケティング施策の位置づけも変化してきました。
 とりわけテレビや雑誌広告など費用対効果が分かりにくい施策に対しては、「費用対効果を数値化してしっかり検証しよう」という風潮が強まってきています。売上や受注にどの程度貢献しているか把握しにくいマーケティング施策より、反応を見ながらターゲットに届けられるデジタルマーケティングへの比重を置きつつ、デジタルやアナログでコンテンツを有効活用する戦略を考えた方が、効果が高まるからです。

デジタルとアナログでマーケティングを最適化

 ただし、デジタルではリーチできないターゲットも存在します。そこで、デジタルとアナログ両方を含め、購買プロセスに沿ってマーケティングを最適化するというトレンドが生まれました。この中で、コンテンツをどのチャネルにどのように提示し、活用していくかが問われるようになったのです。
 また、コンテンツはデジタルだけとは限りません。戦略によっては、雑誌広告やテレビ広告もコンテンツですし、ダイレクトメールもメールマガジンもコンテンツの一種です。売る仕組みの中にWebテクノロジーが使われていれば「Webマーケティング」ですし、その中でコンテンツとなるものは「コンテンツマーケティング」として戦略化します。
 コンテンツマーケティングは、デジタルとアナログ両方のコンテンツについて、顧客の購買行動を踏まえて戦略的に活用するマーケティング手法です。
 コンテンツマーケティングだからといってデジタルに限るのではなく、デジタルとアナログをどのように活用するかは、自社のビジネスモデルや顧客の特性によって異なってくるのです。

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