こんな企業に向くコンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングを理解しよう(第2回)

こんな企業に向くコンテンツマーケティング

企業の業種や商材によって、コンテンツマーケティングの行いやすさ、効果の出やすさに違いはあるのでしょうか。コンテンツ作成、集客などの点で見ていきましょう。

コンテンツの作りやすさでは?

 まず、コンテンツの作りやすさの点で見てみましょう。
 自社商品やサービスのカタログ制作を熱心に行っている企業は、コンテンツ制作のノウハウが蓄積されているため、コンテンツマーケティングに取り組みやすい可能性があります。ソーシャルメディアやブログで頻繁にコンテンツを更新している実績があれば、買い手との関係性を維持できているという利点もあります。

集客のしやすさでは?

 将来顧客になってくれるターゲット層にできるだけ多くアプローチできるか、集客しやすいかという点で見てみましょう。
 インターネットでのコンテンツ拡散や注目度を高めるバズマーケティング(口コミなどで商品の特徴を広めること)の観点からは、BtoCの商材の方が集客しやすいといえます。不特定多数に人気が出そうな「面白い」コンテンツで、商品への注目を促すことができるからです。
 一方、取引先候補の業種や要件がある程度固まっているBtoBの方が、ターゲット層にアプローチするコンテンツをより供給しやすいともいえます。もちろんターゲット層に確実に訴求するには、SEO対策(Search Engine Optimization:検索結果でWebサイトの露出を高める施策)も必要です。

効果の出やすさでは?

 コンテンツマーケティングの効果が出やすいのは、次の場合です。
①商品やサービスの検討期間が長いこと
②商品やサービスが高額であること
③長期間継続する商品やサービスであること
 コンテンツマーケティングは、商品の特徴や機能、優位性を比較検討し、購買に時間が掛かる商材の方が適しています。買い手が商品について詳しく知りたいときに、コンテンツを必要とするからです。
 BtoCの消費財なら、自動車や住宅・不動産、高級時計などの高額商品や、長期間にわたって契約を結ぶ生命保険や損害保険などの金融商品がこれに当たります。
 検討期間の長さや価格、継続契約の点では、BtoBの商材の大半が当てはまります。化学・素材系や金属、機械、電気などの原料メーカーやインフラ関連企業こそ、コンテンツマーケティングが向いているのです。

買い手の業種などを絞り込む必要があり購入までの検討期間が長いBtoBはコンテンツマーケティングに向いている

第3回「BtoBとBtoCのマーケティングの違い」へ続く)

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