スムーズな公開のために効率的なスケジュール管理を
効果的なコンテンツを作ってみよう(第4回)
コンテンツの公開日を決め、逆算して制作スケジュールを組んでいきます。全体を俯瞰するスケジュール表を用意し、スムーズな公開にこぎつけましょう。
コンテンツ制作の全工程を洗い出す
無理のないスケジュール作成は、コンテンツ制作における重要事項です。時間に追われると心理的に圧迫され、ミスを起こしやすくなります。
特にコンテンツ制作には、社内だけでなく外部も含め、関わるスタッフが多いので、皆の予定を把握しながら無理のない計画を立てましょう。
制作に関わるスタッフ全員でスケジュールを共有し、安定した進行を目指すことは、長期的にコンテンツ制作を続けるためにも重要です。進行上の現在位置を把握できていれば、遅れが見られた際にも早めに手を打てます。
無理のないスケジュール作りのために、まずは全工程を洗い出すことから始めます。これは、編集チームの主な業務内容「コンテンツ制作の実務を担う編集チームを立ち上げる」とほぼ同様です 。
スケジュールは無理なく緩みなく
コンテンツの公開日から逆算してスタート時期を把握しましょう。制作が初めての場合は、想定外の事態に陥ることもあるでしょう。全体の作業を「見える化」するために、関わるスタッフ同士で事前に工程の確認をし、用意すべき要素の漏れを防いだり、担当者の負担を把握します。
社内や取材先への内容確認などに、予想外に時間が掛かることがあります。編集チーム以外の、スケジュールを把握しきれない相手のチェック時間などは長めに見積もっておきましょう。また、こうした相手には常に早めに依頼の連絡を入れることが重要です。
内容の確認後、大幅な修正が必要な場合もあります。それぞれの工程でスケジュールを確認し、ときには修正しながら進めていきましょう。
各工程に締切を設け、無駄に時間を費やさない工夫も必要です。1つの工程にどのくらいの期間を要したのか記しておくと、次回に生かせます。
遅れる原因は悩んで手が止まること
理想的なスケジュールを組んでいるはずなのに、なぜか作業が遅れてしまう……。その理由は「悩んだ挙句、どうするのがよいのか分からなくなって作業が止まってしまう」ことにあるのではないでしょうか。
こういった場合には、無理にでも手を動かすことが有効です。例えば、原稿で悩んでいる部分は飛ばしてでも先に進めると、答えがそのうち見えてきたりするものです。
また、コンテンツ制作はチームで取り組む場合が多いので、悩んでいるポイントについて発言すると、協力を得られることもあるでしょう。協業の相乗効果を上げることになります。
Webのコンテンツは読者の反応を見ながら改編できるのがよい点なので、実験的に進めるのも、読者の心をつかむポイントを把握するための経験になります。
コンテンツ制作の工程を洗い出す
スケジュール表にすべての要素を落とし込み、進ちょく確認する
連載 「効果的なコンテンツを作ってみよう」 記事一覧
- 第1回 失敗から学ぶコンテンツ作りのコツ
- 第2回 コンテンツ制作の実務を担う編集チームを立ち上げる
- 第3回 企画立案は「読者目線」で読み手に合わせて作り分け
- 第4回 スムーズな公開のために効率的なスケジュール管理を
- 第5回 読ませるためにはタイトルと構成がカギになる
- 第6回 公開がゴールではない、継続して質と量の向上を
- 第7回 紙とデジタルをうまく組み合わせよう
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