岡山大学が、初の大学ブランド力第1位 「いま注目されている、旬である」など17項目で第1位を獲得
日経BPコンサルティング調べ 「大学ブランド・イメージ調査 2016-2017」(2016年8月実施)【中国・四国編】

2016年11月30日

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株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、10年目になる「大学ブランド・イメージ調査 (2016-2017)」の結果をまとめ、11月30日に調査報告書を発売した(調査実施は2016年8月)。全国9地域455大学について、各大学の認知やイメージなどを尋ねた。本リリースは、【中国・四国編(59校)】の「ビジネスパーソンからの回答結果」に関するものである。
【中国・四国編】の大学ブランド力TOP3は岡山大学、広島大学、愛媛大学。上昇率第1位の岡山大学は、本調査開始以来、初の大学ブランド力第1位を獲得した。

調査結果のポイント

大学ブランド力(49のブランド・イメージ項目の得票率を束ねて算出した総合スコア)
・岡山大学、広島大学、愛媛大学がトップ3
・前回からの上昇率では、岡山大学が第1位、大学ブランド力ランキングも、中国・四国編調査開始以来(2010年8月調査)、初の第1位となった
その大学特有の魅力として
・「いま注目されている、旬である」「教育機関としてのビジョンがある」など17項目で岡山大学が第1位
・今年度公立大学法人化した山口東京理科大学は、県内在住者の認知率が大幅に上昇。「キャンパスのデジタル化が進んでいる」の項目では第1位を獲得した

調査結果データ

《大学ブランド力》 トップ3は、岡山大学、広島大学、愛媛大学

中国・四国地方の主要大学59校における「大学ブランド力」第1位は、90.8ポイントを獲得した岡山大学(表1)。第2位は岡山大学とはわずか0.3ポイント差で広島大学(90.5ポイント)となった。第3位には愛媛大学(67.6ポイント)が入った。岡山大学は、中国・四国編の調査を開始した2010年8月調査以来、初の第1位を獲得。

前回から比較すると、大学ブランド力上昇ランキング第1位は大学ブランド力ランキング第1位の岡山大学(表2)、第2位は、ノートルダム清心女子大学だった。第3位の広島市立大学は4.9ポイント伸ばし、ノミネートした公立学校12校のトップとなった。

《大学イメージ》 「いま注目されている、旬である」など17項目で岡山大学が第1位を獲得。公立大学法人化した山口東京理科大学は、「キャンパスのデジタル化が進んでいる」で第1位を獲得した。

大学に関する49項目のイメージについて、それぞれの大学の得票率を見ると、各大学特有の魅力が見えてくる(表3)。今回の調査では、大学ブランド力第1位の岡山大学は、「いま注目されている、旬である」「教育機関としてのビジョンがある」など17項目で第1位を獲得した。医学部の実績は、以前から自由記述でも多く見られたが、本調査の実施直前に附属病院の「ハイブリッド移植手術」成功発表があり、医学部への評価がより高まったこともスコア上昇に大きく起因していると考えられる。

今年度、公立大学法人化した山口東京理科大学は、「キャンパスのデジタル化が進んでいる」で第1位を獲得した(広島工業大学と同率第1位)。昨年12月の公立大学法人設置認可の発表以降、受験生の大幅増加などメディアで取り上げられ、本調査でも山口県在住者の認知率は大幅に上昇した。昨年の大学ブランド力比較では、大きな変化は見られなかったが、注目が集まっている今、大学ブランド力醸成に良いタイミングになっていると言える。

《認知経路》 ロイヤルティ上位校では、「テレビ番組」「新聞記事」「教授・教員・大学関係者」の影響が大きい

入学推薦率や採用意向率などロイヤルティを形成する情報はどのようなメディア、認知経路からの影響が大きいのか。北海道編を除く全地域の大学を、各地域の入学推薦率および採用意向率それぞれ上位5位までの大学と、6位以下の大学の2つのグループに分け、認知経路全体の中で各手段が占める割合を算出した(図4図5)。

結果を見ると、上位5位までの大学グループは、「テレビ番組」「新聞記事」など、いわゆるアーンドメディア(Earned Media)と呼ばれる信用や評判を得るメディアの割合と、「教授・教員・大学関係者」「知人・友人」など、口コミの割合が高い。「テレビ番組」や「新聞記事」「教授・教員・大学関係者」は、学内の教育・研究の成果や、その大学独自の強みの伝達に対して使われることの多い情報発信手段である。そのため、大学名や特長を「伝える」だけでなく、他大学と差別化できる「質」にこだわった情報発信が可能だといえよう。

一方、6位以下の大学グループは、「テレビCM」「新聞広告」「交通広告・ポスター」などの広告出稿、ペイドメディア(Paid Media)の割合が高い。「大学案内」「ホームページ」などに代表される、自校で所有して情報発信をするオウンドメディア(Owned Media)の割合には、あまり差が見られない。

本調査では、大学ブランドを算出する49項目以外にも、大学の「認知率」や、口コミなどに影響される「入学推薦率」「採用意向率」などロイヤルティに関わる結果を客観的評価にまとめている。大学ブランドの浸透度合いに合わせた戦略的なコミュニケーション活動に、ぜひお役立ていただきたい。

「大学ブランド・イメージ調査2016-2017」
【東日本編】【首都圏編】【北陸・東海編】【近畿編】【中国・四国編】【九州・沖縄・山口編】

全国の主要大学計455校(医科大学や体育大学、短期大学などは除外)の「大学ブランド力」算出を目的としたインターネット調査。 日経BPコンサルティングの提携先調査機関の調査モニターを中心に、同地域に居住する仕事をされている方(ビジネスパーソン)や、中学生以上の子どもがいる父母、教育関連従事者に回答を依頼。「地域産業への貢献度」や「研究施設の充実度」、また学生の「語学力」や「コミュニケーション能力の高さ」など大学や在学生へのブランド・イメージ49項目を測定し、それらをまとめた大学ブランド力(偏差値)を算出してランキング化した。調査設計や分析にあたり、企業ブランドおよび製品/サービスブランドの調査で実績のある「ブランド・ジャパン」で培ったノウハウを活用し、調査するイメージ項目を洗い出した。調査期間は2016年8月1日~8月31日、本リリースで結果を掲載したビジネスパーソンの有効回答数は、2,810件(中国・四国編)。2016年11月30日に地域ごとの調査結果をリリース。 (http://consult.nikkeibp.co.jp/info/news/2016/1130ubj_5/)

資料

表1 【中国・四国編】大学ブランド力ランキング(ビジネスパーソンベース)TOP20
表1 【中国・四国編】大学ブランド力ランキング(ビジネスパーソンベース)TOP20 クリックで拡大
表2 【中国・四国編】大学ブランド力上昇ランキング(ビジネスパーソンベース)TOP3
【中国・四国編】大学ブランド力上昇ランキング(ビジネスパーソンベース)TOP3 クリックで拡大
表3 【中国・四国編】各ブランド・イメージ項目で第1位になった大学(49項目:ビジネスパーソンベース)
表3 【中国・四国編】各ブランド・イメージ項目で第1位になった大学(49項目:ビジネスパーソンベース) クリックで拡大
図4 《認知経路》入学推薦率上位5位グループと6位以下グループの平均値比較
図4 《認知経路》入学推薦率上位5位グループと6位以下グループの平均値比較 クリックで拡大
図5 《認知経路》採用意向率上位5位グループと6位以下グループの平均値比較
図5 《認知経路》採用意向率上位5位グループと6位以下グループの平均値比較 クリックで拡大

ノミネート大学

鳥取県

鳥取大学、鳥取環境大学

島根県

島根大学、島根県立大学

岡山県

岡山大学、岡山県立大学、岡山学院大学、岡山商科大学、岡山理科大学、環太平洋大学、吉備国際大学、倉敷芸術科学大学、くらしき作陽大学、山陽学園大学、就実大学、中国学園大学、ノートルダム清心女子大学、美作大学

広島県

広島大学、尾道市立大学、県立広島大学、広島市立大学、福山市立大学、比治山大学、広島経済大学、広島工業大学、広島国際学院大学、広島国際大学、広島修道大学、広島女学院大学、広島都市学園大学、広島文化学園大学、広島文教女子大学、福山大学、福山平成大学、安田女子大学

山口県

山口大学、下関市立大学、山口県立大学、山口東京理科大学、宇部フロンティア大学、東亜大学、徳山大学、梅光学院大学、山口学芸大学

徳島県

徳島大学、鳴門教育大学、四国大学、徳島文理大学

香川県

香川大学、四国学院大学、高松大学

愛媛県

愛媛大学、聖カタリナ大学、松山東雲女子大学、松山大学

高知県

高知大学、高知県立大学、高知工科大学

■日経BPコンサルティング

日経BP社全額出資の「調査・コンサルティング」、「企画・編集」、「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9000万円)

このリリース/報告書に関するお問い合わせ

株式会社 日経BPコンサルティング ブランドコミュニケーション部

渡邉真由美
Tel.03-6811-8308 Fax.03-5421-9176

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