早稲田大学が、首都圏の主要大学120校の中で「大学ブランド偏差値」第1位。教育関連従事者がみる大学:「地域産業に貢献」の東京農工大学、「資格取得に積極的な」東京学芸大学
「大学ブランド・イメージ調査 2010-2011」【首都圏編】

2010年11月12日

日経BPコンサルティング(東京都港区、代表取締役社長:高橋銀次郎)は、2010年8月に実施した「大学ブランド・イメージ調査 2010-2011」*の結果をまとめ、本日(2010年11月12日)調査結果報告書を、発行・発売する。

「首都圏」、「近畿」、「北陸・東海」、「中国・四国」、「九州・沖縄・山口」の5地域359大学を対象に、同地域在住のビジネス・パーソンや中学生以上の子供のいる父母、また教育関連従事者の目線から調査したものである。大学の「認知度/認知経路」「採用意向度」「入学推薦度」や「子供の進学に対する意識」などのほか、大学や学生などに対する49項目に及ぶブランド・イメージを尋ねた。

首都圏編の「大学ブランド偏差値」(ブランドの総合力を示す指数)第1位は91.0ポイントを獲得した早稲田大学となった(表1)。第2位は東京大学(89.6ポイント)、第3位には慶応義塾大学(84.0ポイント)が続いた。

教育関連従事者による評価:「学部、学科が充実している」日本大学、「地域産業に貢献」の東京農工大学、「資格取得に積極的な」東京学芸大学など、大学の個性が如実に

本調査では、大学の教職員など教育関連従事者にもブランド評価を依頼した。その結果から、各イメージ項目第1位になった大学をみると、その大学の特徴や「らしさ」が、より身内に近い関係者に、どの程度浸透しているかがうかがえる(表2)。例えば、「学部、学科が充実している」は日本大学が第1位。「地域産業に貢献している」では東京農工大学が、「資格取得に積極的」では東京学芸大学が第1位となった。また、「精神的にタフである」では国士舘大学が、「就職状況が良い」では慶應義塾大学が、それぞれ首位となった。

ブランド偏差値がトップ10にランクインしたり、各イメージ項目別で第1位を獲得したりしている「とがった」大学は、コミュニケーション戦略に一貫性があり、様々なステークホルダーに対して、大学が魅力的にうつっている傾向にある。ブランド資源を最大限に生かすことで、評判・評価をさらに高めている。しかし、ノミネート校の中には、認知率、ブランド偏差値ともに低い大学が少なくない。そのような大学では、ブランドを経営の中で体系だって管理せず、解決すべき課題すら認識されていないという問題点を抱えている。この調査結果から、少子化・全入時代のいま、自校のブランド育成がどの程度進んでいるのか・成功しているのかを、数値化して客観的にレビューでき、競合校と比較して、どこに弱みがあるのかなどを把握することができる。

(吉田健一=日経BPコンサルティング ブランド・ジャパン プロジェクト・マネージャー)

「大学ブランド・イメージ調査2010-2011」【首都圏編】【近畿編】【北陸・東海編】【中国・四国編】【九州・沖縄・山口編】
5地域の主要大学計359校の「ブランド偏差値」算出を目的としたインターネット調査(医科大学や体育大学、短期大学などは除外)。「地域産業への貢献度」や「研究施設の充実度」、また学生の「語学力」や、「コミュニケーション能力の高さ」など大学や在学生へのブランド・イメージ49項目を測定し、それらをまとめた総合ブランド指数(=大学ブランド偏差値)を算出してランキング化した。調査にあたって、日経BP/日経BPコンサルティング調査モニターを中心に、同地域のお仕事をお持ちの方(有職者)や、中学生以上の子供がいる父母、教育関連従事者に回答を依頼。なお、調査設計や分析にあたり、企業ブランドおよび製品/サービスブランドの調査で実績のある「ブランド・ジャパン」で培ったノウハウを活用し、調査するイメージ項目を洗い出した。首都圏編は2010年8月4日~22日に実施し、8,356件(同地域在住の有職者、学生の父母)の有効回答を得た。2010年11月12日に調査結果報告書を発行。

【首都圏編】第泊ブランド偏差値ランキング(有識者編)TOP30
調査対象120校
  • 埼玉県
    埼玉大学、埼玉県立大学、跡見学園女子大学、埼玉学園大学、十文字学園女子大学、城西大学、尚美学園大学、駿河台大学、聖学院大学、西武文理大学、東京国際大学、獨協大学
  • 千葉県
    千葉大学、江戸川大学、川村学園女子大学、敬愛大学、秀明大学、淑徳大学、城西国際大学、聖徳大学、千葉科学大学、千葉経済大学、千葉工業大学、千葉商科大学、中央学院大学、帝京平成大学、東京成徳大学、明海大学、麗澤大学、和洋女子大学
  • 東京都
    お茶の水女子大学、電気通信大学、東京外国語大学、東京海洋大学、東京学芸大学、東京工業大学、東京大学、東京農工大学、一橋大学、首都大学東京、青山学院大学、亜細亜大学、桜美林大学、大妻女子大学、嘉悦大学、学習院女子大学、学習院大学、共立女子大学、杏林大学、慶應義塾大学、恵泉女学園大学、工学院大学、國學院大學、国際基督教大学、国士舘大学、駒沢女子大学、駒澤大学、実践女子大学、芝浦工業大学、上智大学、昭和女子大学、白百合女子大学、成蹊大学、成城大学、聖心女子大学、清泉女子大学、専修大学、創価大学、大正大学、大東文化大学、高千穂大学、拓殖大学、玉川大学、多摩大学、中央大学、津田塾大学、帝京大学、東海大学、東京家政学院大学、東京家政大学、東京経済大学、東京工科大学、東京純心女子大学、東京女子大学、東京電機大学、東京都市大学、東京富士大学、東京理科大学、東洋学園大学、東洋大学、二松学舎大学、日本女子大学、日本大学、文化女子大学、文京学院大学、文教大学、法政大学、武蔵大学、武蔵野大学、明治学院大学、明治大学、明星大学、目白大学、立教大学、立正大学、和光大学、早稲田大学
  • 神奈川県
    横浜国立大学、横浜市立大学、神奈川大学、鎌倉女子大学、関東学院大学、相模女子大学、産業能率大学、松蔭大学、鶴見大学、桐蔭横浜大学、東洋英和女学院大学、フェリス女学院大学、横浜商科大学
各ブランド・イメージ項目で第1位になった大学(34項目:教職員など教育関連従業者ベース)

ブランド・ジャパン: 国内で使用されているブランドを消費者とビジネスパーソンが評価する、日本最大のブランド評価調査プロジェクト。
2001年に第1回調査を実施し、2011年で11回目を迎える。調査は、消費者としての立場から回答を求める「コンシューマー市場(BtoC)編」(調査対象ブランド1000件)と、ビジネスパーソンとしての立場から回答を求める「ビジネス市場(BtoB)編」(同500件)とから成る。

日経BPコンサルティング: 日経BP社全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9000万円)

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