SDGs・CSRの評価が明暗を分ける

ブランド・ジャパン 2019|ブランドランキングTOP100を発表

  • 石原 和仁

    ブランド・ジャパン プロジェクトマネージャー石原 和仁

ブランド・ジャパン2019
消費者編では、Amazonが3年ぶりの首位。ニトリが初のトップ10入り。
有職者編では、8年連続首位のトヨタ自動車に本田技研工業が続く。楽天が初のトップ10入り。
今回も時代をリードしてきたブランドの活躍が眼立った。
また、SDGs・CSRといった企業活動がブランド力向上において重要になってきている。

調査結果のポイント

[ 上位100ブランドのランキングは表1(BtoC編)表3(BtoB編)をご覧ください ]

調査結果より

Amazonが消費者編で2016以来2回目の首位。ニトリが初のトップ10入り

BtoC編「総合力」ランキングでは、94.4ポイント(偏差値)を獲得したAmazonが、今回3年ぶりに首位を獲得(表1)。第2位にはYouTubeが、第3位には日清食品が入った。今回新たにトップ10入りしたのは、YouTubeのほか、無印良品(第4位)、トヨタ自動車(第6位)、ニトリ(第7位)、ダイソー(第8位)、楽天市場(第10位)。前回結果と比較するとトップ10の10ブランド中、6ブランドが入れ替わった。また、ニトリは調査開始以来、初めてのトップ10入りとなる。

今回首位を獲得したAmazonはイノベーティブとコンビニエントへの評価が高い。Amazonは、イノベーティブ(革新性)ランキングで1000ブランド中第1位、コンビニエント(利便性)ランキングで第4位となった(図1)。さらに、強みのイノベーティブ(革新性)に加えて、アウトスタンディング(卓越性)とフレンドリー(親近性)の3因子でスコアが上昇した。当日配達などのEC・流通サービス面だけでなく、映画・ドラマ・音楽・本などが使い放題となる月額制サービスAmazonプライム、注文だけでなく家電の制御も可能にしてくれるスマートスピーカーなど、まさに革新的であり、かつ、便利なサービスが根付き始めているブランドといえる。また、アマゾンジャパンが昨年実施したセールイベント「プライムデー2018」では、プライム会員への新規登録者と注文数が過去最大を記録した。

表1 「ブランド・ジャパン 2019」の「総合力」ランキング 上位100ブランド
消費者編(BtoC編) (一般消費者による評価)

順位 ブランド 総合力
(偏差値)
今回 前回 今回 前回
2019 2018 2019 2018
1 3 Amazon アマゾン 94.4 83.5
2 11 YouTube 91.8 78.6
3 7 NISSIN 日清食品 86.3 80.2
4 17 MUJI 無印良品 85.3 75.0
5 1 Google 83.7 89.4
6 29 TOYOTA トヨタ自動車 82.3 72.6
7 55 ニトリ 81.7 69.3
8 20 DAISO ダイソー 81.6 74.4
9 5 SUNTORY サントリー 80.9 80.4
10 18 Rakuten 楽天市場 80.8 74.9
11 8 Panasonic パナソニック 80.0 80.1
12 15 UNIQLO ユニクロ 79.6 76.0
13 42 USJ ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 79.1 71.0
14 12 Disney ディズニー 78.5 77.4
15 2 STUDIOGHIBLI スタジオジブリ 77.2 86.8
15 14 SONY ソニー 77.2 76.1
17 10 Häagen-Dazs ハーゲンダッツ 76.9 79.4
18 44 キユーピー 76.4 70.9
19 9 Calbee カルビー 76.3 79.6
19 4 7-ELEVEn セブン-イレブン 76.3 82.9
21 50 セブン&アイ・ホールディングス 76.1 69.8
22 52 CUPNOODLE カップヌードル 75.6 69.6
23 65 House ハウス食品 75.3 67.0
24 28 KIRIN キリンビール 74.6 72.9
25 33 Apple アップル 74.4 72.2
25 20 HEATTECH ヒートテック 74.4 74.4
27 16 meiji 明治 73.9 75.3
28 84 Microsoft マイクロソフト 73.4 65.6
29 23 LAWSON ローソン 73.3 73.8
30 109 LOTTE ロッテ 72.9 63.4
31 114 AEON イオン 72.8 63.2
31 101 ヤマザキパン 72.8 64.1
33 76 MisterDonut ミスタードーナツ 72.4 66.4
34 27 iPhone 72.3 73.0
34 69 MORINAGA 森永製菓 72.3 66.7
36 13 Nintendo 任天堂 72.2 76.8
37 174 スシロー 72.1 59.4
38 45 STARBUCKS スターバックス コーヒー 71.8 70.4
39 38 CALPIS カルピス 71.5 71.5
40 25 YAHOO! 71.3 73.4
41 96 AEONMALL イオンモール 71.2 64.5
42 40 AJINOMOTO 味の素 71.1 71.2
43 45 KAGOME カゴメ 71.0 70.4
44 117 KIRIN キリンビバレッジ 70.9 63.0
45 74 テレビ東京 70.8 66.5
46 5 Coca-Cola コカ・コーラ 70.5 80.4
47 19 dyson ダイソン 70.3 74.8
48 92 JR 70.1 64.7
49 - チキンラーメン 69.7 -
49 47 HONDA ホンダ 69.7 70.2
49 22 LINE 69.7 74.3
52 53 cookpad クックパッド 69.4 69.5
53 73 Windows 69.2 66.6
54 135 mizkan ミツカン 69.1 62.2
55 134 ITOEN 伊藤園 69.0 62.3
56 65 ゆうちょ銀行 68.4 67.0
57 49 Kao 花王 68.2 70.0
57 83 丸亀製麺 68.2 65.7
59 88 ドン・キホーテ 68.1 65.3
60 103 TOTO 68.0 64.0
61 92 お~いお茶 67.7 64.7
62 212 生茶 67.6 57.3
63 56 McDonald's マクドナルド 67.5 68.9
64 92 adidas アディダス 67.4 64.7
65 40 KFC ケンタッキーフライドチキン 67.2 71.2
66 34 FamilyMart ファミリーマート 67.0 72.1
67 84 MITSUYACIDER 三ツ矢サイダー 66.5 65.6
68 42 ヤマト運輸 66.3 71.0
69 36 NIKE ナイキ 66.2 71.9
69 154 NIVEA ニベア 66.2 60.6
71 31 AQUARIUS アクエリアス 66.1 72.4
71 104 楽天カード 66.1 63.9
73 69 kikkoman キッコーマン 66.0 66.7
74 69 glico 江崎グリコ 65.9 66.7
74 117 BOURBON ブルボン 65.9 63.0
76 217 SEVEN&i PREMIUM セブンプレミアム 65.8 57.0
77 47 Canon キヤノン 65.7 70.2
77 74 morinaga 森永乳業 65.7 66.5
79 24 MOSBURGER モスバーガー 65.6 73.5
80 196 KALDICOFFEE FARM カルディコーヒーファーム 65.2 58.0
80 168 SEIKO セイコー 65.2 59.8
82 76 Internet Explorer 65.1 66.4
83 89 日本テレビ 65.0 65.1
84 253 JCB ジェーシービー 64.7 55.6
84 56 宅急便 64.7 68.9
86 81 Asahi アサヒビール 64.5 65.8
86 84 亀田製菓 64.5 65.6
88 87 Saizeriya サイゼリヤ 64.4 65.4
88 90 Seria セリア 64.4 65.0
90 323 CanDo キャンドゥ 64.3 53.5
90 69 餃子の王将 64.3 66.7
92 122 SoftBank ソフトバンク 64.2 62.7
93 53 Tカード 64.0 69.5
94 148 TOPVALU トップバリュ 63.9 61.1
95 200 びっくりドンキー 63.8 57.8
95 37 LION ライオン(家庭用品) 63.8 71.6
97 39 NESCAFÉ ネスカフェ 63.6 71.3
98 105 IKEA イケア 63.5 63.6
99 165 SHARP シャープ 63.4 59.9
99 96 日清フーズ 63.4 64.5
  • 注)消費者編(BtoC編)では、企業ブランドと製品・サービスブランド合わせて1,000ブランドを対象とし、一般消費者が評価した。
     「フレンドリー」、「コンビニエント」、「アウトスタンディング」、「イノベーティブ」という4指標から総合力を算出。
     ブランド・ジャパン 2018のデータがないものは、「-」と表記。
図1 消費者編(BtoC編):「Amazon」4因子スコア(偏差値)
図1 消費者編(BtoC編):「Amazon」4因子スコア(偏差値)

消費者編ではYouTube(第2位)、日清食品(第3位)、無印良品(第4位)と続く

第2位のYouTubeは2018年から広告無しで視聴できるYouTube Premiumをリリース。日清食品(第3位)は創業者安藤百福氏のインスタントラーメン開発背景がNHK「連続テレビ小説」の「まんぷく」でドラマ化され話題となった。無印良品(第4位)は前年同期比13%増(2018年度10月時の中間決算発表)であった食品事業が好調であった。ソフトバンクとの自動運転技術などモビリティサービス提携が話題となったトヨタ自動車は第6位となった。また、新たなアトラクションとパレードが話題となったユニバーサル・スタジオ・ジャパン(第13位)が調査開始以来初めてディズニーより上位となった。

消費者編の「総合力」上昇ランキングの首位はYouTube

今回、総合力が最も伸びたのはYouTube(表2)。次いで、コラボメニューやスイーツが話題となったスシロー(第37位、前回第174位)、品質の良いプライベートブランド、トータルコーディネート、デジタル戦略が評価されたニトリ(第7位、前回第55位)が続く。

表2 ブランド・ジャパン 2019の「総合力」上昇ランキング 上位50ブランド
消費者編(BtoC編) (一般消費者による評価)

上昇順位 順位 ブランド 総合力の前回差分
(偏差値)
今回 前回
2019 2018
1 2 11 YouTube 13.2
2 37 174 スシロー 12.7
3 7 55 ニトリ 12.4
4 291 711 楽天Infoseek 11.3
5 1 3 Amazon アマゾン 10.9
6 90 323 CanDo キャンドゥ 10.8
7 4 17 MUJI 無印良品 10.3
7 62 212 生茶 10.3
9 6 29 TOYOTA トヨタ自動車 9.7
9 171 438 GUNZE グンゼ 9.7
11 31 114 AEON イオン 9.6
12 30 109 LOTTE ロッテ 9.5
13 84 253 JCB ジェーシービー 9.1
14 76 217 SEVEN&i PREMIUM セブンプレミアム 8.8
15 31 101 ヤマザキパン 8.7
16 23 65 House ハウス食品 8.3
17 140 345 キリン氷結 8.2
18 13 42 USJ ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 8.1
19 44 117 KIRIN キリンビバレッジ 7.9
19 107 275 CITIZEN シチズン時計 7.9
21 28 84 Microsoft マイクロソフト 7.8
22 219 444 ロキソニンS 7.6
23 137 324 Ponta 7.5
23 225 452 楽天銀行 7.5
25 471 802 euglena ユーグレナ 7.3
26 80 196 KALDICOFFEE FARM カルディコーヒーファーム 7.2
26 256 482 EARTH アース製薬 7.2
26 8 20 DAISO ダイソー 7.2
29 109 243 ゆうパック 7.0
29 420 740 FANCL ファンケル 7.0
31 246 457 サッポロ生ビール黒ラベル 6.9
31 54 135 mizkan ミツカン 6.9
33 41 96 AEONMALL イオンモール 6.7
33 55 134 ITOEN 伊藤園 6.7
35 181 348 SHISEIDO 資生堂 6.6
35 282 502 avex エイベックス 6.6
35 379 648 楽天モバイル 6.6
35 375 643 MBS 毎日放送 6.6
39 258 463 MaxValu マックスバリュ 6.5
40 203 366 フマキラー 6.3
40 21 50 セブン&アイ・ホールディングス 6.3
42 3 7 NISSIN 日清食品 6.1
43 22 52 CUPNOODLE カップヌードル 6.0
43 33 76 MisterDonut ミスタードーナツ 6.0
43 95 200 びっくりドンキー 6.0
43 598 874 Norton ノートン 6.0
43 734 955 フジ医療器 6.0
48 183 336 BURBERRY バーバリー 5.9
48 10 18 Rakuten 楽天市場 5.9
50 150 295 ペヤング 5.8
50 261 438 JTB 5.8
  • 注)消費者編(BtoC編)では、企業ブランドと製品・サービスブランド合わせて1,000ブランドを対象とし、一般消費者が評価した。
    「フレンドリー」、「コンビニエント」、「アウトスタンディング」、「イノベーティブ」という4指標から総合力を算出。

消費者編トップ10ブランドは、SDGs・CSR関連項目でも高い評価

ブランド・ジャパンでは、ブランド力の算出に使うブランドイメージ項目の他に、ブランドごとに「環境に配慮している」、「社会への貢献度が高い」、「多くの人の生活や心を豊かにしている」、「このブランドが行う企業活動に参加したい」の4項目をSDGs・CSR評価として聴取している(表4)。トヨタ自動車は、「環境に配慮している」、「社会への貢献度が高い」、「このブランドが行う企業活動に参加したい」の3項目で首位を、「多くの人の生活や心を豊かにしている」で9位を獲得。無印良品/サントリーはSDGs・CSR評価4項目中3項目で、Googleは2項目で、Amazon/日清食品/ニトリ/ダイソーは1項目で上位20位に入る。SDGs・CSR評価はブランドの差別性や優位性として定着し始めていることが伺える。

有職者編では、トヨタ自動車が8年連続の首位。本田技研工業が続く。楽天が初のトップ10入り

BtoB編「総合力」ランキングでは、今回トップ10に新たに、本田技研工業、楽天、ソニー、スタジオジブリの4企業がランクインした(表3)。N-BOXの新車販売台数やホンダジェットの受注が好調であった本田技研工業が第2位、EC事業を核に金融事業や旅行事業などを多角的に展開する戦略が成長に結びつき、年間売上高が同社初の1兆円を突破した楽天が第4位、また、ゲーム・音楽事業でネットワークを活用したサービスが好調のソニーが第5位となった。楽天は調査開始以来、初めてのトップ10入りとなる。

両編ともに総合力ランキングと上昇ランキングでは、今回も時代をリードしてきたブランドの活躍が眼立った。今後も、このようなブランドとしてのリーダーシップや啓発性の高さ、SDGs・CSRといった企業活動がブランド力向上において重要になっていくのではないだろうか。

(石原 和仁=日経BPコンサルティング ブランド・ジャパン プロジェクトマネージャー)

表3 「ブランド・ジャパン 2019」の「総合力」ランキング 上位100ブランド
有職者編(BtoB編) (ビジネス・パーソンによる評価)

順位 企業ブランド 総合力
(偏差値)
今回 前回 今回 前回
2019 2018 2019 2018
1 1 TOYOTA トヨタ自動車 102.1 90.7
2 42 HONDA 本田技研工業 87.6 65.1
3 3 Disney ディズニー 82.4 85.0
4 38 Rakuten 楽天 79.5 65.5
5 31 SONY ソニー 79.4 66.4
5 2 Nintendo 任天堂 79.4 86.6
7 16 STUDIOGHIBLI スタジオジブリ 78.2 69.7
8 4 Panasonic パナソニック 77.8 82.7
9 6 Amazon アマゾン 76.9 76.8
10 8 Apple アップル 75.7 75.6
10 10 Google 75.7 73.7
12 15 セブン&アイ・ホールディングス 75.4 70.4
13 18 7-ELEVEn セブン-イレブン 73.1 69.0
14 72 Yahoo ヤフー 72.6 61.3
15 71 ANA 全日本空輸 70.6 61.4
16 28 STARBUCKS スターバックス コーヒー 69.7 66.9
17 33 SoftBank ソフトバンク 69.6 66.1
18 21 Canon キヤノン 69.2 68.2
19 52 SUNTORY サントリーホールディングス 68.7 62.7
20 26 KIRIN キリンホールディングス 68.2 67.1
21 72 NTTdocomo NTTドコモ 67.9 61.3
22 60 Asahi アサヒビール 67.8 62.1
23 80 KAGOME カゴメ 67.7 60.5
24 13 adidas アディダス 67.1 72.0
25 43 CASIO カシオ計算機 66.7 65.0
25 11 JR東日本 66.7 72.6
27 44 MAZDA マツダ 66.3 64.6
27 166 MITSUBISHI ELECTRIC 三菱電機 66.3 53.1
29 24 ジャパネットたかた 66.2 67.4
30 129 SEIKO セイコー 65.8 56.0
31 96 ITOCHU 伊藤忠商事 65.5 58.6
32 100 SHARP シャープ 65.0 58.3
33 126 CALPIS カルピス 64.8 56.3
34 135 glico 江崎グリコ 64.6 55.4
35 189 TOSHIBA 東芝 64.4 51.9
36 33 TANITA タニタ 64.3 66.1
37 36 NIKE ナイキ 64.2 65.7
37 75 meiji 明治 64.2 61.0
39 109 Nikon ニコン 64.0 57.6
40 19 YAMAHA ヤマハ 63.9 68.6
41 64 帝国ホテル 63.7 61.8
42 120 KIRIN キリンビール 63.6 57.1
42 101 TAKARATOMY タカラトミー 63.6 58.2
44 51 Dyson ダイソン 63.5 63.0
45 112 NTT 日本電信電話 63.3 57.5
45 86 SUZUKI スズキ 63.3 59.9
47 14 SHISEIDO 資生堂 63.2 71.5
48 9 HITACHI 日立製作所 63.0 74.0
49 23 NISSIN 日清食品 62.9 67.7
50 64 Microsoft 日本マイクロソフト 62.7 61.8
51 49 Kao 花王 62.6 63.5
51 46 BMW ビー・エム・ダブリュー 62.6 63.9
53 196 McDonald's 日本マクドナルド 62.2 51.4
53 192 山崎製パン 62.2 51.7
55 39 FUJITSU 富士通 62.1 65.3
56 11 ヤマト運輸 62.0 72.6
57 24 キユーピー 61.9 67.4
57 116 CITIZEN シチズン時計 61.9 57.3
59 96 AEON イオン 61.8 58.6
59 58 Calbee カルビー 61.8 62.2
61 151 Otsuka 大塚製薬 61.6 54.2
62 52 JR東海 61.5 62.7
62 39 BRIDGESTONE ブリヂストン 61.5 65.3
64 5 OLC オリエンタルランド 61.4 79.9
64 79 TOTO 61.4 60.6
66 45 NISSAN 日産自動車 61.3 64.0
66 27 FamilyMart ファミリーマート 61.3 67.0
68 205 mizuno ミズノ 61.1 51.0
68 17 Yakult ヤクルト本社 61.1 69.4
70 30 AJINOMOTO 味の素 61.0 66.6
71 82 日本テレビ 60.9 60.3
72 7 JAL 日本航空 60.8 76.3
73 211 DAISO 大創産業 60.5 50.6
73 192 DUSKIN ダスキン 60.5 51.7
73 68 morinaga 森永乳業 60.5 61.5
76 112 LINE 60.2 57.5
77 109 au 60.0 57.6
78 35 SAPPORO サッポロビール 59.9 65.9
78 196 テレビ朝日 59.9 51.4
78 94 日本郵便 59.9 59.0
78 207 星野リゾート 59.9 50.7
82 96 NEC 日本電気 59.6 58.6
83 58 Coca-Cola 日本コカ・コーラ 59.5 62.2
83 112 FUJIFILM 富士フイルム 59.5 57.5
85 60 kikkoman キッコーマン 59.3 62.1
85 89 日清製粉グループ 59.3 59.7
85 178 MUFG 三菱UFJ銀行 59.3 52.5
88 189 JCB ジェーシービー 59.0 51.9
88 182 SEKISUI HOUSE 積水ハウス 59.0 52.3
90 64 mizkan ミツカン 58.9 61.8
91 54 House ハウス食品 58.7 62.4
92 192 JTB 58.5 51.7
92 207 Nipponham 日本ハム 58.5 50.7
92 87 ニトリ 58.5 59.8
95 48 三菱重工業 58.4 63.6
95 120 yodobashi ヨドバシカメラ 58.4 57.1
97 228 KOMATSU 小松製作所 58.2 49.4
98 247 Volkswagen フォルクスワーゲン 58.1 48.6
99 182 MITSUI&CO. 三井物産 57.9 52.3
100 139 LION ライオン(家庭用品) 57.6 54.9
  • 注)有職者編(BtoB編)では500の企業ブランドを対象とし、ビジネス・パーソンが評価した。
    「先見力」、「人材力」、「信用力」、「親和力」、「活力」という5指標に加え、5つの「企業評価項目」から総合力を算出。
    ブランド・ジャパン 2018のデータがないものは、「-」と表記。

表4 「ブランド・ジャパン 2019」の「CSR評価」ランキング
各項目の上位20ブランド 消費者編(BtoC編) (一般消費者による評価)

「環境に配慮している」ランキング

順位 ブランド 得票率
(%)
2019
1 TOYOTA トヨタ自動車 31.5
2 CO・OP 生協 27.4
3 HONDA ホンダ 24.0
4 KIRIN キリンビール 23.2
5 Coca-Cola コカ・コーラ 21.3
6 PRIUS プリウス 19.8
7 SUNTORY サントリー 19.5
8 TOSHIBA 東芝 18.7
9 TOTO 18.1
10 ENEOS エネオス 17.7
11 コスモ石油 17.0
12 KIRIN キリンビバレッジ 16.8
13 KAGOME カゴメ 16.3
14 UNIQLO ユニクロ 16.1
14 MAZDA マツダ 16.1
16 LION ライオン(家庭用品) 15.5
16 YEBISU ヱビスビール 15.5
18 Fuji Xerox 富士ゼロックス 15.4
19 JR 15.3
20 MUJI 無印良品 15.2

「多くの人の生活や心を豊かにしている」ランキング

順位 ブランド 得票率
(%)
2019
1 UNIQLO ユニクロ 40.1
2 NISSIN 日清食品 38.2
3 DAISO ダイソー 37.8
4 Panasonic パナソニック 37.5
5 SONY ソニー 36.9
6 セブン&アイ・ホールディングス 36.6
7 Amazon アマゾン 35.8
8 iPhone 35.3
9 TOYOTA トヨタ自動車 34.7
9 Calbee カルビー 34.7
11 House ハウス食品 34.2
12 LAWSON ローソン 33.9
13 日清フーズ 33.7
14 ファッションセンターしまむら 33.5
15 キユーピー 33.3
16 ニトリ 32.8
17 Coca-Cola コカ・コーラ 32.7
18 Apple アップル 32.6
19 MUJI 無印良品 32.5
20 USJ ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 32.0

「社会への貢献度が高い」ランキング

順位 ブランド 得票率
(%)
2019
1 TOYOTA トヨタ自動車 37.8
2 SONY ソニー 23.8
3 JR 23.4
4 Coca-Cola コカ・コーラ 23.2
5 Google 22.6
6 NTT東日本 21.9
7 UNIQLO ユニクロ 21.8
7 ヤマト運輸 21.8
9 HONDA ホンダ 21.6
9 KIRIN キリンビール 21.6
11 iPhone 21.0
12 セブン&アイ・ホールディングス 20.7
13 Panasonic パナソニック 20.6
13 Canon キヤノン 20.6
15 京都大学 20.4
16 NTT docomo NTTドコモ 20.3
17 KIRIN キリンビバレッジ 20.2
18 日本郵便 18.6
19 SUNTORY サントリー 18.4
20 Apple アップル 18.3

「このブランドが行う企業活動に参加したい」ランキング

順位 ブランド 得票率
(%)
2019
1 TOYOTA トヨタ自動車 14.6
2 KIRIN キリンビール 11.3
3 セブン&アイ・ホールディングス 10.5
3 CUP NOODLE カップヌードル 10.5
3 PRIUS プリウス 10.5
6 SUNTORY サントリー 10.2
7 mizuno ミズノ 10.1
8 SONY ソニー 9.8
9 BOSS ボス(缶コーヒー) 9.6
10 Calbee カルビー 9.4
11 SAPPORO サッポロビール 8.9
12 Tカード 8.8
13 AEON イオン 8.7
14 キユーピー 8.5
15 UNIQLO ユニクロ 8.4
15 USJ ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 8.4
15 NIVEA ニベア 8.4
15 Google 8.4
19 MUJI 無印良品 8.3
20 KIRIN キリンビバレッジ 8.2
20 iPad 8.2

■ブランド・ジャパン

国内で使用されているブランドを一般消費者とビジネス・パーソンが評価する、日本最大規模のブランド価値評価調査プロジェクト。2001年に第1回調査を実施し、今回が19回目。一般消費者から回答を求める「BtoC(コンシューマー市場)編」(調査対象1,000ブランド)と、有職者にビジネス・パーソンとしての立場から回答を求める「BtoB(ビジネス市場)編」(同500ブランド)から成る。第2回から調査フレームを固定しているため、過去18年分について同一観点で比較可能である。
BtoC編では企業ブランドと製品・サービスブランド合わせて1,000ブランドを対象に調査した。ブランド価値の「総合力」を算出する際に、「フレンドリー(親しみ)」、「コンビニエント(便利さ)」、「アウトスタンディング(卓越性)」、「イノベーティブ(革新性)」という4指標を採用した。
BtoB編では500の企業ブランドを対象に調査した。ブランド価値の「総合力」を算出する際に、「先見力」、「人材力」、「信用力」、「親和力」、「活力」の5指標と5つの「企業評価項目」を採用した。調査概要は、別紙の「調査の構成と概要」と「特別顧問およびブランド・ジャパン企画委員会」を参照。


■日経BPコンサルティング

日経BP社全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9,000万円)


調査の構成と概要

調査の方針と構成

ブランド・ジャパンでは、経年比較を可能にして、継続的データ価値を保つために、毎年同じフレームを採用している。すなわち、本調査は、「コンシューマー市場(BtoC)編」と、「ビジネス市場(BtoB)編」の2つの調査で構成する。また、ランキングを計算する質問項目も、個々のブランドについて尋ねる主要な設問は例年と同じものを用い、さらに総合力を算出する際の基本的な計算方法も、例年と同様の手順で行っている。なお、有意抽出であるインターネット調査の結果を補正するために、傾向スコア重み付け法を施した。

  • 消費者編(BtoC編)
    消費者に対して、消費行動上のブランドのポジショニングを明らかにする設問への回答を求めた。調査対象ブランドは、企業ブランド(企業名・グループ名)と製品・サービスブランド、合計1,000ブランド。
  • 有職者編(BtoB編)
    有職者に対して、ビジネスパーソンとしての立場からブランドのポジショニングを明らかにする設問への回答を求めた。調査対象ブランドは企業ブランド(一部、事業含む)のみ500ブランド。

調査概要

調査名称

ブランド・ジャパン 2019


調査目的

日本の市場で使用されている主要なブランドについて、ブランド力とそれぞれの特徴を明らかにする。このデータを企業のブランドづくりに活用できる形で提供する一方、市場内外のどのような事柄がブランド力に影響を与えているかなどの基礎研究に資する。


調査機関

日経BPコンサルティング


調査方法

  消費者編(BtoC編) 有職者編(BtoB編)
Web調査 調査期間 2018年11月7日(水)~12月5日(水)
調査
対象者
(告知方法)
オープン(インターネットユーザーの誰でもが回答可能)
日経BPコンサルティングの調査協力者にメールで告知。また、他社モニターへの告知を併用。
18歳以上の男女 18歳以上の有職者
調査票の組数 1組20ブランド×50組 1組10ブランド×50組
回収数 41,000サンプル 21,000サンプル
1組当たりの
平均回収数
820サンプル 420サンプル

※1人の対象者が回答するブランドは、1つの組にあるブランドの数だけ。


特別顧問およびブランド・ジャパン企画委員会

正確な集計・分析を行うために、ブランド理論、マーケティング、統計学の第一線で活躍している諸氏によるブランド・ジャパン企画委員会を設置。公正で高度な調査結果を目指し、調査手法や分析について随時委員会を招集し協議を重ねてきた

ブランド・ジャパン特別顧問

プロフェット社副会長
カリフォルニア大学バークレー校 名誉教授
デービッド・A・アーカー氏

ブランド論の第一人者として知られ、『ブランド・エクイティ戦略』(1994年)、『ブランド・リーダーシップ』(2000年)、『ブランド・ポートフォリオ戦略』(以上ダイヤモンド社、2005年)、『カテゴリー・イノベーション』(日本経済新聞出版社、2011年)などの著書や論文を多数送り出している。2014年には、その集大成ともいえる『ブランド論』(ダイヤモンド社)を上梓した。ブランド・ジャパンには、第1回から特別顧問として参加。

ブランド・ジャパン企画委員会

企画委員長
一橋大学大学院 国際企業戦略研究科 教授
阿久津聡氏

カリフォルニア大学バークレー校にて博士号(Ph.D.)を取得。専門はマーケティング、消費者行動論、ブランド論、文化心理学、実験経済学。著作に『ブランド戦略シナリオ - コンテクスト・ブランディング』(共著、ダイヤモンド社、2002年)、『ソーシャルエコノミー』(共著、翔泳社、2012年)、『ブランド論』(翻訳、ダイヤモンド社、2014年)、『カテゴリー・イノベーション』(監訳書、日本経済新聞出版社、2011年)などがある。

企画委員
早稲田大学 文学学術院 教授
豊田秀樹氏

心理統計学、教育測定学、マーケティング・サイエンス、統計学のエキスパートとして2002年版より結果分析を担当。著書に『SASによる共分散構造分析』(東京大学出版会、1992年)、『購買心理を読み解く統計学』(東京図書、2006年)などがある。

企画委員
慶應義塾大学 総合政策学部 教授
桑原武夫氏

コロンビア大学ビジネススクール客員研究員を務める。ポストモダンマーケティングの旗手、モリス・B・ホルブルック教授と共同研究を行う。著書に『ポストモダン手法による消費者心理の解読』(共著、日本経済新聞社、1999年)などがある。

企画委員
法政大学 経営学部 教授
西川英彦氏

日本マーケティング学会副会長を務める。ユーザー・イノベーションや、インターネット・マーケティングをテーマに研究。最近の著書に『1からの消費者行動』(編著、碩学舎、2016年)、『ソロモン消費者行動論』(共訳、丸善出版、2015年)などがある。