SDGs・CSRの評価が明暗を分ける

ブランド・ジャパン 2020|ブランドランキングTOP100を発表

  • 石原 和仁

    ブランド・ジャパン プロジェクトマネージャー石原 和仁

ブランド・ジャパン2020
株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、今年で20年目を迎えるブランド価値評価調査「ブランド・ ジャパン 2020」の結果をまとめ、本日(2020年3月27日)、調査結果データをリリース・発売する。調査は2019年11月に実施され、調査回答者数は約6万人だった。

一般生活者編、調査結果のポイント

[ ブランド力上位100のランキングは、表1(一般生活者編)表3(ビジネス・パーソン編)をご覧ください ]

調査結果より

消費者のブランドイメージでYouTubeが初のトップ。トップ10入り初はLINE、スターバックス コーヒー

一般生活者編「総合力」ランキングでは、96.8ポイント(偏差値)を獲得したYouTubeが初の首位を獲得(表1)。第2位にはLINEが、第3位には無印良品が入った。トップ10の10ブランド中、5ブランドが入れ替わった。新たにトップ10入りしたのは、LINEのほか、パナソニック(第4位)、カップヌードル(第8位)、キユーピー(第9位)、スターバックス コーヒー(第10位)。このうち、LINEとスターバックス コーヒーは調査開始以来、初めてのトップ10入りとなった。

今回首位を獲得したYouTubeはブランド力を構成する要素の中で、イノベーティブ(革新性)とコンビニエント(利便性)への評価が高く、イノベーティブランキングでは1000ブランド中第2位で、コンビニエントランキングでも第2位となった(図1)。さらに今回、強みのイノベーティブ、コンビニエントに加えて、アウトスタンディング(卓越性)とフレンドリー(親近性)のスコア向上が首位の獲得に貢献した。アウトスタンディング向上の理由としては、2018年にリリースされた独自のコンテンツが楽しめる「YouTube Premium」と音楽配信サービスの「YouTube Music」の浸透が挙げられる。なおフレンドリーの1要素である、「共感、フィーリングが合う」のスコアが全ブランド中1位となった。

表1 ■ブランド・ジャパン 2020の「総合力」ランキング 上位100ブランド
一般生活者編(一般生活者による評価)

順位 ブランド 総合力
(偏差値)
今回 前回 今回 前回
2020 2019 2020 2019
1 2 YouTube 96.8 91.8
2 49 LINE 90.8 69.7
3 4 MUJI 無印良品 82.2 85.3
4 11 Panasonic パナソニック 81.5 80.0
5 3 NISSIN 日清食品 81.4 86.3
6 5 Google 80.7 83.7
7 1 Amazon アマゾン 79.9 94.4
8 22 CUP NOODLE カップヌードル 79.6 75.6
9 18 キユーピー 79.4 76.4
10 38 STARBUCKS スターバックス コーヒー 78.9 71.8
11 15 STUDIO GHIBLI スタジオジブリ 78.8 77.2
12 25 Apple アップル 78.3 74.4
13 65 KFC ケンタッキーフライドチキン 78.2 67.2
13 9 SUNTORY サントリー 78.2 80.9
13 12 UNIQLO ユニクロ 78.2 79.6
16 46 Coca-Cola コカ・コーラ 78.1 70.5
17 29 LAWSON ローソン 77.7 73.3
18 27 meiji 明治 77.2 73.9
19 36 Nintendo 任天堂 77.0 72.2
20 14 Disney ディズニー 76.5 78.5
21 40 YAHOO! 76.4 71.3
22 8 DAISO ダイソー 76.2 81.6
23 183 OLC オリエンタルランド 75.9 59.0
24 53 Windows 75.6 69.2
25 19 7-ELEVEn セブン-イレブン 75.2 76.3
26 39 CALPIS カルピス 74.9 71.5
27 66 FamilyMart ファミリーマート 74.5 67.0
28 60 TOTO 74.3 68.0
29 17 Häagen-Dazs ハーゲンダッツ 73.9 76.9
30 63 McDonald's マクドナルド 73.4 67.5
31 71 楽天カード 73.2 66.1
32 64 adidas アディダス 73.0 67.4
33 88 Seria セリア 72.5 64.4
34 69 NIKE ナイキ 72.0 66.2
35 42 AJINOMOTO 味の素 71.8 71.1
36 31 AEON イオン 71.7 72.8
37 10 Rakuten 楽天市場 71.3 80.8
38 41 AEON MALL イオンモール 71.2 71.2
38 13 USJ ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 71.2 79.1
40 57 丸亀製麺 70.7 68.2
41 15 SONY ソニー 70.6 77.2
41 67 MITSUYA CIDER 三ツ矢サイダー 70.6 66.5
43 80 KALDI COFFEE FARM カルディコーヒーファーム 70.2 65.2
44 43 KAGOME カゴメ 70.1 71.0
45 23 House ハウス食品 70.0 75.3
46 19 Calbee カルビー 69.9 76.3
47 47 dyson ダイソン 69.8 70.3
48 118 東洋水産 (マルちゃん) 69.6 62.3
49 33 Mister Donut ミスタードーナツ 69.4 72.4
50 197 アサヒ飲料 69.2 58.4
51 7 ニトリ 68.9 81.7
52 159 ガリガリ君 68.8 59.8
53 90 餃子の王将 68.6 64.3
54 73 kikkoman キッコーマン 68.2 66.0
54 105 キリン一番搾り 68.2 63.1
56 34 iPhone 67.8 72.3
57 86 Asahi アサヒビール 67.7 64.5
58 37 スシロー 67.6 72.1
58 31 ヤマザキパン 67.6 72.8
60 77 Canon キヤノン 67.3 65.7
61 57 Kao 花王 67.2 68.2
62 102 Nestlé ネスレ 67.1 63.2
63 95 LION ライオン(家庭用品) 66.9 63.8
64 55 ITOEN 伊藤園 66.8 69.0
64 133 KOIKEYA 湖池屋 66.8 61.1
64 45 テレビ東京 66.8 70.8
67 86 亀田製菓 66.5 64.5
68 6 TOYOTA トヨタ自動車 66.4 82.3
68 246 VISA 66.4 56.1
68 74 BOURBON ブルボン 66.4 65.9
68 54 mizkan ミツカン 66.4 69.1
72 74 glico 江崎グリコ 66.3 65.9
72 111 じゃがりこ 66.3 62.8
72 49 HONDA ホンダ 66.3 69.7
75 99 SHARP シャープ 66.2 63.4
76 185 KOKUYO コクヨ 66.1 58.9
77 25 HEATTECH ヒートテック 66.0 74.4
78 71 AQUARIUS アクエリアス 65.9 66.1
78 34 MORINAGA 森永製菓 65.9 72.3
80 - Yahoo!ショッピング 65.5 -
81 49 チキンラーメン 65.3 69.7
81 - PayPay 65.3 -
81 116 POCARI SWEAT ポカリスエット 65.3 62.4
84 21 セブン&アイ・ホールディングス 65.1 76.1
84 93 Tカード 65.1 64.0
86 167 ガスト 65.0 59.6
86 97 NESCAFÉ ネスカフェ 65.0 63.6
86 154 HITACHI 日立製作所 65.0 59.9
86 28 Microsoft マイクロソフト 65.0 73.4
90 94 TOPVALU トップバリュ 64.8 63.9
91 142 Nintendo Switch ニンテンドースイッチ 64.6 60.5
92 171 爽健美茶 64.5 59.4
92 198 YAMAHA ヤマハ 64.5 58.3
94 194 JAL 日本航空 64.4 58.6
95 135 TOSHIBA 東芝 64.3 61.0
95 124 Yakult ヤクルト 64.3 61.8
97 317 CoCo壱番屋 64.2 53.6
97 59 ドン・キホーテ 64.2 68.1
99 171 エバラ食品 64.1 59.4
100 109 TANITA タニタ 64.0 62.9
  • 注)一般生活者編では、企業ブランドと製品・サービスブランド合わせて1,000ブランドを対象とし、一般生活者が評価した。
    「フレンドリー」「コンビニエント」「アウトスタンディング」「イノベーティブ」という4指標から総合力を算出。
    ブランド・ジャパン 2019のデータがないものは、「-」と表記。
図1■一般生活者編:「YouTube」4因子スコア(偏差値)

LINE(第2位)、無印良品(第3位)、パナソニック(第4位)が続く

第2位のLINEは前回第49位から大きく順位を上げた。メッセージングサービスでは国内の月間利用者数が8,100万人(2019年11月時点)を超えており、ニュースサービス、ゲーム、O2Oのクーポンサービス、決済サービス、旅行予約サービス、AIスピーカーのリリースなど一般生活者向けの事業展開において話題性の高い活動が続いた。その結果、「興味」「役に立つ、『使える』」「時代を切りひらいている」といった指標が向上した。無印良品(第3位)は2019年に銀座にホテル、レストラン、食品売り場といった複数業態を取り扱う旗艦店を開業し話題となった。また、2017年の発売以来問い合わせが多かった「無印良品の小屋」の販売エリアを2019年4月から沖縄県を除く46都道府県に拡大したり、2018年に話題となった冷凍食品のアイテム数を、2019年に50種以上に取り揃えた。これらの活動が「共感」「注目感」の前回からの維持と、「品質感」の向上につながったとみられる。パナソニック(第4位)は、ここ数年、美容家電の人気が続いており、2019年は「ヘアードライヤー ナノケア」がベストコスメをはじめ多くの賞を受賞した。また、同年メンズ美容家電でも「ラムダッシュ」が話題となった。そしてオリンピック・パラリンピックのワールドワイドパートナーを継続しており、2019年4月からのチケットキャンペーンなどが好評を得ている。これにより、高い「興味」「好感」「品質感」「ステータス感」を維持しつつ、「共感」「スタイリッシュ」を向上させた。

ブランド力が上昇したトップ3はLINE、オリエンタルランド、ケンタッキーフライドチキン

今回、総合力が最も伸びたのはLINE(表2)。次いで、新アトラクションの「ソアリン」が話題となったオリエンタルランド。さらに、2019年3月期で、売上高、営業利益ともに好調だったケンタッキーフライドチキンが続く。

なお、ビジネス・パーソン編「総合力」ランキングでは、ディズニーが初の首位を獲得。前回まで8年連続で首位となっていたトヨタ自動車に変わった(表3)。

表2 ■ブランド・ジャパン 2020の「総合力」上昇ランキング 上位50ブランド
一般生活者編 (一般生活者による評価)

上昇順位 順位 ブランド 総合力の前回差分
(偏差値)
今回 前回
2020 2019
1 2 49 LINE 21.1
2 23 183 OLC オリエンタルランド 16.9
3 13 65 KFC ケンタッキーフライドチキン 11.0
4 50 197 アサヒ飲料 10.8
5 97 317 CoCo壱番屋 10.6
6 68 246 VISA 10.3
7 296 671 Coleman コールマン 10.1
8 112 320 TAKARA TOMY タカラトミー 9.8
9 52 159 ガリガリ君 9.0
10 248 527 NTT Communications NTTコミュニケーションズ 8.7
11 278 563 Paul Smith ポール・スミス 8.4
12 572 942 Spotify スポティファイ 8.3
13 421 776 沢井製薬 8.2
14 33 88 Seria セリア 8.1
15 349 662 Hankyu 阪急電鉄 8.0
16 150 328 AsahiKASEI 旭化成 7.6
16 16 46 Coca-Cola コカ・コーラ 7.6
16 290 545 REGAL リーガル 7.6
19 144 320 SUBARU スバル 7.5
19 27 66 FamilyMart ファミリーマート 7.5
21 218 420 SEIYU 西友 7.3
21 48 118 東洋水産(マルちゃん) 7.3
23 76 185 KOKUYO コクヨ 7.2
24 10 38 STARBUCKS スターバックス コーヒー 7.1
24 31 71 楽天カード 7.1
26 148 310 NISSAN 日産自動車 7.0
26 144 305 LAWSON STORE 100 ローソンストア100 7.0
28 115 241 CalorieMate カロリーメイト 6.9
28 151 312 紀伊國屋書店 6.9
28 673 966 PayPal 6.9
31 298 527 20td CENTURY FOX 20世紀フォックス 6.8
32 239 427 welcia ウエルシア薬局 6.7
32 151 305 PILOT パイロット 6.7
34 282 489 Audi アウディ 6.6
34 122 250 DAIKIN ダイキン工業 6.6
36 330 566 mont-bell モンベル 6.5
37 24 53 Windows 6.4
38 28 60 TOTO 6.3
39 255 436 MUFG 三菱UFJ銀行 6.2
39 92 198 YAMAHA ヤマハ 6.2
41 431 682 ISUZU いすゞ自動車 6.1
41 159 295 Sanrio サンリオ 6.1
41 201 356 BATHCLIN バスクリン 6.1
44 133 241 KDDI 5.9
44 309 497 KONAMI コナミ 5.9
44 30 63 McDonald's マクドナルド 5.9
47 592 878 EVE イブ 5.8
47 34 69 NIKE ナイキ 5.8
47 94 194 JAL 日本航空 5.8
47 426 663 RICOH リコー 5.8
  • 注)一般生活者編では、企業ブランドと製品・サービスブランド合わせて1,000ブランドを対象とし、一般生活者が評価した。
    「フレンドリー」「コンビニエント」「アウトスタンディング」「イノベーティブ」という4指標から総合力を算出。

総合力ランキングと上昇ランキングの上位では、デジタルを活用し、生活者に寄り添うブランドの活躍が目立った。今後も、生活者の視点に基づき、体験をデザインすることがブランド力向上において重要になっていくのではないだろうか。

(石原 和仁=日経BPコンサルティング ブランド・ジャパン プロジェクトマネージャー)

表3 ■ブランド・ジャパン 2020の「総合力」ランキング 上位100ブランド
ビジネス・パーソン編 (ビジネス・パーソンによる評価)

順位 企業ブランド 総合力
(偏差値)
今回 前回 今回 前回
2020 2019 2020 2019
1 3 Disney ディズニー 99.9 82.4
2 1 TOYOTA トヨタ自動車 95.0 102.1
3 10 Apple アップル 89.8 75.7
4 10 Google 89.4 75.7
5 5 Nintendo 任天堂 79.9 79.4
6 5 SONY ソニー 78.6 79.4
7 8 Panasonic パナソニック 78.5 77.8
8 4 Rakuten 楽天 78.2 79.5
9 7 STUDIO GHIBLI スタジオジブリ 75.9 78.2
10 2 HONDA 本田技研工業 75.1 87.6
11 72 JAL 日本航空 72.6 60.8
12 64 OLC オリエンタルランド 71.4 61.4
12 83 Coca-Cola 日本コカ・コーラ 71.4 59.5
14 34 glico 江崎グリコ 71.0 64.6
15 59 Calbee カルビー 70.6 61.8
16 9 Amazon アマゾン 70.2 76.9
16 15 ANA 全日本空輸 70.2 70.6
18 70 AJINOMOTO 味の素 69.2 61.0
19 20 KIRIN キリンホールディングス 68.7 68.2
20 50 Microsoft 日本マイクロソフト 68.2 62.7
21 21 NTT docomo NTTドコモ 67.9 67.9
22 29 ジャパネットたかた 67.8 66.2
22 12 セブン&アイ・ホールディングス 67.8 75.4
24 18 Canon キヤノン 67.6 69.2
25 13 7-ELEVEn セブン-イレブン 67.1 73.1
26 37 meiji 明治 67.0 64.2
27 40 YAMAHA ヤマハ 66.8 63.9
28 22 Asahi アサヒビール 66.7 67.8
29 30 SEIKO セイコー 66.6 65.8
30 59 AEON イオン 66.5 61.8
30 77 au 66.5 60.0
30 357 住友商事 66.5 43.4
30 53 McDonald's 日本マクドナルド 66.5 62.2
34 37 NIKE ナイキ 65.8 64.2
35 25 JR東日本 64.6 66.7
36 51 Kao 花王 64.5 62.6
37 41 帝国ホテル 64.3 63.7
38 42 KIRIN キリンビール 64.0 63.6
38 49 NISSIN 日清食品 64.0 62.9
40 19 SUNTORY サントリーホールディングス 63.7 68.7
40 62 JR東海 63.7 61.5
42 111 SAPPORO サッポロホールディングス 63.6 56.7
43 83 FUJIFILM 富士フイルム 63.2 59.5
43 73 morinaga 森永乳業 63.2 60.5
45 17 SoftBank ソフトバンク 63.1 69.6
46 24 adidas アディダス 63.0 67.1
47 117 アサヒ飲料 62.5 56.2
47 16 STARBUCKS スターバックス コーヒー 62.5 69.7
49 48 HITACHI 日立製作所 62.4 63.0
49 116 Mercedes-Benz メルセデス・ベンツ 62.4 56.3
51 152 RECRUIT リクルートホールディングス 62.0 54.0
52 33 CALPIS カルピス 61.7 64.8
52 57 キユーピー 61.7 61.9
54 104 USJ ユー・エス・ジェイ 61.3 57.4
55 62 BRIDGESTONE ブリヂストン 61.2 61.5
56 217 IDEMITSU 出光興産 61.1 50.7
56 95 三菱重工業 61.1 58.4
58 106 avex エイベックス 61.0 57.2
59 159 永谷園 60.9 53.6
60 78 星野リゾート 60.7 59.9
61 32 SHARP シャープ 60.6 65.0
62 42 TAKARA TOMY タカラトミー 60.5 63.6
63 100 LION ライオン(家庭用品) 60.4 57.6
64 117 Sony Music ソニー・ミュージックエンタテインメント 60.3 56.2
64 14 Yahoo ヤフー 60.3 72.6
66 229 OMRON オムロン 60.2 50.1
66 25 CASIO カシオ計算機 60.2 66.7
68 64 TOTO 60.1 61.4
69 88 JCB ジェーシービー 60.0 59.0
69 186 Wacoal ワコール 60.0 52.0
71 193 ALSOK 綜合警備保障 59.9 51.7
72 45 SUZUKI スズキ 59.8 63.3
73 45 NTT 日本電信電話 59.7 63.3
73 128 TOKYU HANDS 東急ハンズ 59.7 55.6
73 55 FUJITSU 富士通 59.7 62.1
73 56 ヤマト運輸 59.7 62.0
77 313 IBM アイ・ビー・エム 59.5 46.1
78 36 TANITA タニタ 59.3 64.3
79 27 MAZDA マツダ 59.2 66.3
80 57 CITIZEN シチズン時計 59.0 61.9
81 66 NISSAN 日産自動車 58.9 61.3
82 111 MORINAGA 森永製菓 58.8 56.7
83 31 ITOCHU 伊藤忠商事 58.7 65.5
83 149 KIRIN キリンビバレッジ 58.7 54.3
83 172 VISA 58.7 52.7
86 35 TOSHIBA 東芝 58.6 64.4
86 90 mizkan ミツカン 58.6 58.9
86 85 MUFG 三菱UFJ銀行 58.6 59.3
89 47 SHISEIDO 資生堂 58.5 63.2
90 66 FamilyMart ファミリーマート 58.4 61.3
91 138 DOUTOR ドトールコーヒー 58.3 55.0
92 82 NEC 日本電気 58.2 59.6
93 92 ニトリ 58.1 58.5
94 144 AGF 味の素AGF 58.0 54.6
95 165 東洋水産(マルちゃん) 57.9 53.3
95 76 LINE 57.9 60.2
97 88 SEKISUI HOUSE 積水ハウス 57.7 59.0
97 117 Häagen-Dazs ハーゲンダッツ ジャパン 57.7 56.2
99 27 MITSUBISHI ELECTRIC 三菱電機 57.6 66.3
100 44 Dyson ダイソン 57.5 63.5
100 117 テレビ東京 57.5 56.2
  • 注)ビジネス・パーソン編では500の企業ブランドを対象とし、ビジネス・パーソンが評価した。
    「先見力」「人材力」「信用力」「親和力」「活力」という5指標に加え、5つの「企業評価項目」から総合力を算出。
    ブランド・ジャパン 2019のデータがないものは、「-」と表記。

■ブランド・ジャパン

国内で使用されているブランドを一般生活者とビジネス・パーソンが評価する、日本最大規模のブランド価値評価調査プロジェクト。2001年に第1回調査を実施し、今回が20回目。一般生活者編では企業ブランドと製品・サービスブランド合わせて1,000ブランドを対象に調査した。ブランド価値の「総合力」を算出する際に、「フレンドリー(親近性)」「コンビニエント(利便性)」「アウトスタンディング(卓越性)」「イノベーティブ(革新性)」という4指標を採用した。
ビジネス・パーソン編では500の企業ブランドを対象に調査した。ブランド価値の「総合力」を算出する際に、「先見力」「人材力」「信用力」「親和力」「活力」の5指標と5つの「企業評価項目」を採用した。
調査概要は、別紙の「調査の構成と概要」と「特別顧問およびブランド・ジャパン企画委員会」を参照。


■日経BPコンサルティング

日経BP全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9,000万円)


調査の構成と概要

調査の方針と構成

ブランド・ジャパンでは、経年比較を可能にして、継続的データ価値を保つために、毎年同じフレームを採用している。すなわち、本調査は、「一般生活者編」と、「ビジネス・パーソン編」の2つの調査で構成する。また、ランキングを計算する質問項目も、個々のブランドについて尋ねる主要な設問は例年と同じものを用い、さらに総合力を算出する際の基本的な計算方法も、例年と同様の手順で行っている。なお、有意抽出であるインターネット調査の結果を補正するために、傾向スコア重み付け法を施した。

  • 一般生活者編
    生活者に対して、消費行動上のブランドのポジショニングを明らかにする設問への回答を求めた。調査対象ブランドは、企業ブランド(企業名・グループ名)と製品・サービスブランド、合計1,000ブランド。
  • ビジネス・パーソン編
    有職者に対して、ビジネスパーソンとしての立場からブランドのポジショニングを明らかにする設問への回答を求めた。調査対象ブランドは企業ブランド(一部、事業含む)のみ500ブランド。

調査概要

調査名称

ブランド・ジャパン 2020


調査目的

日本の市場で使用されている主要なブランドについて、ブランド力とそれぞれの特徴を明らかにする。このデータを企業のブランドづくりに活用できる形で提供する一方、市場内外のどのような事柄がブランド力に影響を与えているかなどの基礎研究に資する。


調査機関

日経BPコンサルティング


調査方法

  一般生活者編 ビジネス・パーソン編
Web調査 調査期間 2019年11月6日(水)~11月29日(金)
調査
対象者
(告知方法)
オープン(インターネットユーザーの誰でもが回答可能)
日経BPコンサルティングの調査協力者にメールで告知。また、他社モニターへの告知を併用。
18歳以上の男女 18歳以上の有職者
調査票の組数 1組20ブランド×50組 1組10ブランド×50組
回収数 41,000サンプル 21,000サンプル
1組当たりの
平均回収数
820サンプル 420サンプル

※1人の回答者が回答するブランドは、1つの組にあるブランドの数だけ。


特別顧問およびブランド・ジャパン企画委員会

正確な集計・分析を行うために、ブランド理論、マーケティング、統計学の第一線で活躍している諸氏によるブランド・ジャパン企画委員会を設置。公正で高度な調査結果を目指し、調査手法や分析について随時委員会を招集し協議を重ねてきた。

ブランド・ジャパン特別顧問

プロフェット社副会長
カリフォルニア大学バークレー校 名誉教授
デービッド・A・アーカー氏

ブランド論の第一人者として知られ、『ブランド・エクイティ戦略』(1994年)、『ブランド・リーダーシップ』(2000年)、『ブランド・ポートフォリオ戦略』(以上ダイヤモンド社、2005年)、『カテゴリー・イノベーション』(日本経済新聞出版社、2011年)などの著書や論文を多数送り出している。2014年には、その集大成ともいえる『ブランド論』(ダイヤモンド社)を上梓した。ブランド・ジャパンには、第1回から特別顧問として参加。

ブランド・ジャパン企画委員会

企画委員長
一橋大学大学院 国際企業戦略研究科 教授
阿久津聡氏

カリフォルニア大学バークレー校にて博士号(Ph.D.)を取得。専門はマーケティング、消費者行動論、ブランド論、文化心理学、実験経済学。著作に『ブランド戦略シナリオ - コンテクスト・ブランディング』(共著、ダイヤモンド社、2002年)、『ソーシャルエコノミー』(共著、翔泳社、2012年)、『ブランド論』(翻訳、ダイヤモンド社、2014年)、『カテゴリー・イノベーション』(監訳書、日本経済新聞出版社、2011年)などがある。

企画委員
慶應義塾大学 総合政策学部 教授
桑原武夫氏

コロンビア大学ビジネススクール客員研究員を務める。ポストモダンマーケティングの旗手、モリス・B・ホルブルック教授と共同研究を行う。著書に『ポストモダン手法による消費者心理の解読』(共著、日本経済新聞社、1999年)などがある。

企画委員
法政大学 経営学部 教授
西川英彦氏

日本マーケティング学会副会長を務める。ユーザー・イノベーションや、インターネット・マーケティングをテーマに研究。最近の著書に『1からの消費者行動』(編著、碩学舎、2016年)、『ソロモン 消費者行動論』(共訳、丸善出版、2015年)などがある。