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100年企業ほどリタイアまで勤め続けたいと思っている

  • 文=雨宮健人
  • 2018年12月18日
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100年企業ほどリタイアまで勤め続けたいと思っている

ロイヤルティー(忠誠心)は「勤め続けたい意思」に表れる。前回に引き続き、自社へのロイヤルティーの強さに創業年数で差があるかを調べるため、自社でこれからも勤め続けようと考えているかを聞いた。全体では、約7割が「リタイアするまで勤め続けたい」と答えた。昨今、1つの会社に勤め続けるのは過去のスタイルで、何度も転職するのが一般的といわれているが、今の会社に最後までいたいと思う比率はまだまだ高い。調査は日経BPコンサルティングのシンクタンク・周年事業ラボが行った(2017年7月実施)。

依然高い「定年などリタイアするまで勤め続けたい」意向

現在の勤務先にどれくらい勤め続けようと思っているか。「定年などリタイアするまで勤め続けたい」「すぐにでも辞めようと思っている」「5年以内に転職・起業などで辞めるつもり」「10年以内に転職・起業などで辞めるつもり」「時期は決めていないが転職・起業などで辞めるつもり」の中から選んでもらった。最も回答比率が高かったのは「定年などリタイアするまで勤め続けたい」(69.8%)だった。2位が「時期は決めていないが転職・起業などで辞めるつもり」(18.3%)で続いた。(図1)。

図1 現在の勤務先にどれくらい勤め続けようと思っているか(SA)
現在の勤務先にどれくらい勤め続けようと思っているか(SA)

創業年数別に見てみると、最も比率が高かった「定年などリタイアするまで勤め続けたい」に関しては、創業年数の長い順に高い結果が出た。100年以上の企業が75.9%と最も高く、最も低いのが5年未満の企業で47.6%と、30ポイント近くの差がついた(図2)

図2 現在の勤務先にどれくらい勤め続けようと思っているか(創業年数別、SA)
図2 現在の勤務先にどれくらい勤め続けようと思っているか(創業年数別、SA)

また、「時期は決めていないが転職・起業などで辞めるつもり」との回答は、100年以上の企業が15.9%、70年以上100年未満の企業で12.4%だったのに対し、5年未満の企業で32.9%、5年以上10年未満の企業で25.6%と、回答比率ではほぼ倍に。若い企業のほうが高い結果となった。

若い企業は「辞めるつもり」の度合いが高い

勤務先を「すぐに」「5年以内」「10年以内」と時期を決めてやめようとしている人の割合は、図3の通り。創業100年以上の企業が、最も少なく8.3%。5年未満の企業が最も多く、19.5%となった。

※「辞める時期を決めている」=「すぐにでも辞めようと思っている」「5年以内に転職・起業などで辞めるつもり」「10年以内に転職・起業などで辞めるつもり」の合計

図3 辞める時期を決めている(創業年数別、SA)
図3 辞める時期を決めている(創業年数別、SA)

100年以上の企業では、8割弱がずっと自社で働き続けたいと思う半面、5年未満の企業では、実に半数以上(52.4%)がなんらかの形で辞めるつもりでいる。勤めている会社を離れる理由は、給料、人間関係、キャリアアップといろいろだ。だが創業からの年数が、この会社にずっといたいと思わせるものに、少なくとも影響しているのは間違いない。

本調査のExcelデータダウンロード

以下のリンクから、簡単な情報登録だけでExcelデータをダウンロードできます。

本調査について

日経BPコンサルティングのアンケートシステムAIDAにて、同社モニター2135人を対象に2017年7月に調査

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  • 2018年12月18日
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