日経BPコンサルティング調べ 「大学ブランド・イメージ調査 2021-2022」 (2021年8月実施)

大学ブランド総合力ランキングでは国公立大学が躍進
「SDGsに積極的だと思う大学」として9大学に注目

2021年11月24日

株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、15年目になる「大学ブランド・イメージ調査 (2021-2022)」の結果をまとめ、11月24日に調査報告書を発行・発売した(調査実施は2021年8月)。
当調査では、全国9地域457大学について、各大学の認知やイメージなどを尋ねた。また、今年度から、「SDGsに積極的だと思える大学」を純粋想起で問うなど、新たな指標を追加した。

【調査結果のポイント】

  • 大学ブランド総合力(49のブランド・イメージ項目の得票率を束ねて算出した総合スコア)ランキングでは、一部地域で国公立大学が躍進

  • 「SDGsに積極的だと思う大学」では、広島大学、岡山大学、神奈川大学、金沢工業大学、北九州市立大学、千葉商科大学、立命館アジア太平洋大学、東京都市大学、東京海洋大学の9大学に注目

調査結果データ

大学ブランド総合力ランキングでは国公立大学が躍進

全9地域の大学ブランド総合力ランキング上位5位(全45大学)を見ると、国立大学29校、公立大学4校、私立大学12校となっている。前回は、国立大学は25校、公立大学は2校だったことを考えると、トップ5に食い込む国公立大学が増えたことになる。首都圏編では、東京工業大学が前回8位から4位へ、一橋大学が前回6位から5位へ順位を上げている。また、中国・四国編では、県立広島大学が前回12位から4位へ大きく順位を上げ、東海・北陸編では、名古屋市立大学が前回6位から5位とトップ5に食い込んでおり、評価を上げた公立大学も目立った。

前回からブランド総合力の上昇が大きかった上位5大学は全て国立大学となっている。最も上昇したのは、長崎大学で7.0ポイント上昇しており、九州・沖縄・山口編では前回10位から5位と大きく順位を上げた。その他、豊橋技術科学大学は、5.1ポイント上昇し、北陸・東海編で29位から14位、横浜国立大学は、4.6ポイント上昇し、首都圏で18位から11位と、それぞれ順位を大きく上げている。(表1

表1:大学ブランド総合力上昇ランキング(ビジネスパーソンベース)TOP5
表1:大学ブランド総合力上昇ランキング(ビジネスパーソンベース)TOP5 クリックで拡大

「SDGsに積極的だと思う大学」として9大学に注目

「SDGsへの取り組みや活動に積極的だと思える大学」を地域に関係なく、自由記述(純粋想起)で尋ねた。最も回答が多かったのは東京大学(1,072件)。近畿大学(633件)、早稲田大学(449件)がそれに続く。注目したいのは、同程度の認知率の大学に比べ、「SDGsに積極的だと思う大学」として全国で想起された件数が多い9大学(広島大学、岡山大学、神奈川大学、金沢工業大学、北九州市立大学、千葉商科大学、立命館アジア太平洋大学、東京都市大学、東京海洋大学)。(表2

この9大学は、同認知率帯の大学に比べ、「SDGsに積極的な大学」として想起されていることから、「SDGs」に積極的に取り組むことで、全国的な大学のブランド価値を向上させている大学と考えられる。SDGsは2030年を目標達成年に設定しており、残り10年を切っている。ここ数年で各大学でもその取り組みが広がっており、大学のブランディング施策としての側面も併せ持っている。現段階では、本調査結果(大学ブランド総合力)への影響は限定的ではあるが、今後の推移を注視したい。

表2:「大学認知率」と「SDGsに積極的な大学としてあがった件数」の分布

※横軸は各調査地域内での大学認知率。縦軸は全国で「SDGsに積極的だと思う大学」として名前のあがった件数。
※457のノミネート大学の内、2件以上名前のあがった193大学を散布図にプロットした。
表2:「大学認知率」と「SDGsに積極的な大学としてあがった件数」の分布 クリックで拡大

「大学ブランド・イメージ調査2021-2022」調査概要
【東日本編】【首都圏編】【北陸・東海編】【近畿編】【中国・四国編】【九州・沖縄・山口編】

全国の主要大学計457校(医科大学や体育大学、短期大学などは除外)の「大学ブランド総合力」算出を目的としたインターネット調査。
日経BPコンサルティングの提携先調査機関の調査モニターを中心に、同地域に居住し、仕事をしている方(ビジネスパーソン)や、中学生以上の子どもがいる保護者、教育関連従事者に回答を依頼。「地域産業への貢献度」や「研究施設の充実度」、また学生の「語学力」や「コミュニケーション能力の高さ」など大学や学生へのブランド・イメージ49項目を測定。それらから大学ブランド総合力(偏差値)を算出してランキング化した。調査設計や分析にあたり、企業ブランドおよび製品/サービスブランドの調査で実績のある「ブランド・ジャパン」で培ったノウハウを活用。調査するイメージ項目を洗い出した。調査期間は2021年7月21日~8月24日、9地域全体の有効回答者数は約45、000人。2021年11月24日に地域ごとの調査結果をリリースする。
(本リリースのURL:https://consult.nikkeibp.co.jp/info/news/2021/1124ubj/

本調査では、大学ブランド総合力を算出する49項目以外にも、大学の「認知率」や、口コミなどに影響される「入学推薦率」「採用意向率」などロイヤルティに関わる結果を客観的評価にまとめている。大学ブランドの浸透度合いに合わせた戦略的なコミュニケーション活動に、ぜひお役立ていただきたい。

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日経BP全額出資の「調査・コンサルティング」、「企画・編集」、「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9000万円)

このリリース/報告書に関するお問い合わせ先

日経BPコンサルティング ブランドコミュニケーション部
伊藤 憲

〒105-8308 東京都港区虎ノ門4-3-12

https://consult.nikkeibp.co.jp/

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