好感度・魅力度が高い企業、第1位はソフトバンク。他に先駆ける迅速な震災対応がカギに
―【震災後の緊急企画】「企業名想起調査(4月度)」の結果を本日リリース―
2011年04月21日
株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、東日本大震災から1カ月が経った4月11日~13日にかけて、企業の復旧・復興のための活動や支援、また、この事態に応じた形での広告や宣伝・広報活動を見聞きした結果、「好感をもった、魅力的に映った、高く評価した」企業を尋ねる「企業名想起調査」を実施した。思い浮かんだ企業を5つまで自由に記入するインターネット調査で、有効回答者は887人。
一番記入の多かった企業はソフトバンクで、企業名想起率(記入率)は、36.2%(表1)。
第2位はユニクロで21.4%。第3位はサントリーで10.8%となった。
「ブランド・ジャパン」(日本最大のブランド力評価調査)のプレ調査の位置づけで、毎年9月に行う「ブランド想起調査」を緊急に実施した。
第1位はソフトバンクで36.2%。災害用伝言版の設置や復興支援ポータルサイトの立ち上げ、また被災地での携帯電話料金の無料化をはじめとした復興支援活動をいち早く行ったことに加え、孫社長の個人資産寄付など、その行動力を評価する声が多数見受けられた。第2位はユニクロで21.4%。柳井社長からの義援金に加え、被災地へのヒートテックなどの衣料品の支援が理由として挙げられた。続く第3位はサントリーで10.8%。多くの歌手やタレントが歌う「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」のCMで、被災者を勇気づけた点が評価された。なお第4位はヤマト運輸、第5位はローソンという結果となった。
全体を通して、支援活動に「迅速に」取り組んだ企業が評価されていることが印象的だ。そこには、経営トップの行動力や、風通しの良い組織風土が見える。日本という国の難局に全社をあげて立ち向かっている姿が見える企業の、魅力度・ブランド力が上昇するのではと予想している。
なお、本調査は企業評価の変化を追うことを目的に、今年の8月まで、毎月1回行う予定である。
(吉田健一=日経BPコンサルティング ブランド・ジャパン プロジェクト・マネージャー)
ブランド・ジャパン: 国内のブランドを消費者とビジネス・パーソンが評価する、日本最大のブランド評価調査プロジェクト。2001年に第1回調査を実施し、今年11回目。調査は、消費者の立場から回答を求める「コンシューマー市場(BtoC)編」(調査対象ブランド1000件)と、ビジネス・パーソンの立場から回答を求める「ビジネス市場(BtoB)編」(同500件)とから成る。
日経BPコンサルティング: 日経BP社全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(平成14年3月1日設立。資本金9000万円)
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