プレミアム製品のプロモーション・メディアとして有望。スマートフォンユーザーは、購買力が高くトライアル購入に積極的。今後はソーシャルメディア・マーケティングの中心ターゲットに
国内初の大規模調査  日経BPコンサルティング「スマートフォン利用実態調査」

2010年10月01日

株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区、高橋銀次郎社長)は、iPhoneやAndroid携帯といったスマートフォンのユーザーに利用実態調査を実施、その結果報告書として「スマートフォン利用実態調査2010」を発行した。着実に台数を伸ばし、マーケティング・メディアとして無視できない存在となりつつあるスマートフォン。本調査は、企業がマーケティングやプロモーション活動を行う際の基礎データとなる。

スマートフォンユーザーは「収入」「こだわり」「消費意識」に特徴

スマートフォン利用者および一般携帯電話利用者を対象に、職業、役職、年収といった基本属性に加え、消費性向やデバイスの利用実態、趣味・関心事、インターネット上での行動や意識などの行動属性をたずねた。

調査の結果、スマートフォン利用者は一般携帯電話利用者に比べて購買力が高く、すべての性年代で、「平均年収」、「自由に使える月平均額」ともに一般携帯電話利用者を上回ることがわかった。特に40~50代男性ではこの傾向が顕著で、男性40代の「自由に使える月平均額」は一般携帯電話利用者の40,625円 に対し、iPhone利用者が62,375円と2万円以上の差が開く結果となった。また、ブランドに対するこだわりや、良質のものを求める志向が強いと同時に、新製品や流行しているものを早い段階で試したり受け入れる意識が高く、実際に購入やトライアルなどの行動を起こす人が多いことが明らかになった。「プレミアム製品」のターゲットとなる消費者が多数含まれているといえるだろう。

3割がTwitterに「ほぼ毎日」書き込むと回答

さらに、20~30代のスマートフォン利用者は、普段、Twitterやmixiなどを通じて、情報の受発信を積極的に行っている人も多い。たとえば、30代男性iPhone利用者の6割がTwitterの利用経験があり、そのうち、さらに3割が「ほぼ毎日」書き込むと回答。新製品を積極的にトライアルし、気に入ったら情報を発信する核となることも期待される。今後スマートフォンを中心に拡大が見込まれるソーシャルメディア・マーケティングにおいて、中心ターゲットとなることは容易に予想できる。 現在のスマートフォン利用者は800万人程度。一般携帯電話利用者にはまだ及ばないが、企業が新製品・サービスの認知度向上や話題づくりの際に、アピールすべき層であると考えて間違いないだろう。

本件に関するお問い合わせ

日経BPコンサルティング コンサルティング本部 マーケティング部

〒108-8646 東京都港区白金1丁目17番3号 NBFプラチナタワー

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お問い合わせ

調査企画・実査

■ 株式会社 日経ビーピーコンサルティング

【会社概要】
社名(商号:株式会社 日経ビーピーコンサルティング
代表者:高橋 銀次郎
本社所在地:108-8646 東京都港区白金1丁目17番3号 NBFプラチナタワー5階

事業内容

  1. 情報通信、電子機器、医療、建設の技術に関するコンサルティングおよび調査研究
  2. 経営、新商品の開発に関するコンサルティングおよび調査研究
  3. マーケティング・リサーチおよびマーケティング・リサーチに関するコンサルティングおよび代行
  4. コンサルティングに関連する情報の提供ならびに刊行物の出版・販売
  5. 書籍、雑誌、小冊子、ムックなどの出版物の企画、取材、編集、制作
  6. 雑誌、新聞などの広告の企画、取材、編集、制作
  7. Webサイトやメールマガジンなどのコンテンツの企画、編集、制作
  8. 会社案内、カタログ、ポスター、DMなどの販売促進ツールの企画、編集、制作
  9. CD-ROMやビデオソフトなどの企画、編集、制作
  10. 各種イベント/セミナーなどの企画、運営

資本金:9,000万円
URL:http://consult.nikkeibp.co.jp/company/about/

企画協力

■ キャスタリア株式会社

【会社概要】
社名(商号):キャスタリア株式会社
代表者:山脇 智志
本社所在地:東京都港区南青山 2-2-8 DFビル 5F
事業内容:インターネットを利用した教育/学習ツールの開発および販売、周辺コンテンツなどの作成
URL:http://www.castalia.co.jp/

【資料】<デバイス/性・年代別の消費意識およびソーシャルメディア(Twitter)利用頻度の違い>(報告書より一部抜粋)

一般携帯電話利用者に比べて、スマートフォン利用者は、「ものを買うときはブランドや銘柄を意識する」、「自分の好きなブランドにこだわる」といった傾向が強く、ブランド志向が強いことがわかった。また、「ある程度、高いものでも良質のものを購入するようにしている」という意識が強い。
同時に、新製品や流行しているものを早い段階で試す、受け入れるという意識を持ち、実際に購入、トライアルなどの行動を起こす人も多いようだ。(※表1、表2)
スマートフォン利用者には、「プレミアム製品(ワンランク上の、あるいはこだわりがある製品)」のターゲットとなる消費者が多数含まれるといえるだろう。さらに、彼ら、彼女らは購買力も持つため、製品やサービス(特に、新規性の高いもの)のターゲットとしても有望な層となり得ると考えられる。

また、スマートフォン利用者は、スマートフォンを経由してのソーシャルメディアへのアクセス頻度も高い。「新しい製品、話題性、先進性があるプロモーションやキャンペーン」を実施する際には、リアルタイムでの反応や波及性までを考慮すると、より効果が期待できる層と言えるだろう。(※表3)

表1 消費行動・意識(男性)
※「あてはまる」+「まああてはまる」の合計
表1 消費行動・意識(男性)
表2 消費行動・意識(女性)
※「あてはまる」+「まああてはまる」の合計
表2 消費行動・意識(女性)
表3 スマートフォン/一般携帯電話からのTwitterへのアクセス頻度
※「ほぼ毎日」アクセスすると回答した人の割合(%)
表3 スマートフォン/一般携帯電話からのTwitterへのアクセス頻度

調査概要

目的 一般携帯電話およびスマートフォン利用者の利用実態を明らかにし、マーケティング戦略立案の際の基礎データを得る。
調査方法 Webアンケート調査
調査対象 株式会社クロス・マーケティングのモニターのうち、下記条件に合致する人を対象とした。
・ iPhone利用者 男性 20歳~59歳/女性 20歳~49歳
・ Android利用者 男性 20歳~49歳
・ 一般携帯電話利用者 男性 20歳~59歳/女性 20歳~49歳
※iPhone、Android以外のスマートフォンのみを所有しているモニターは調査対象外。
※50代男性、女性におけるAndroid利用者の出現率が低く、十分な回収サンプルを確保できないため、iPhone利用者と一般携帯電話利用者のみを調査対象とした。
回収数 2040
調査時期 2010年7月31日~8月1日