しなやかな社会への試練
東日本大震災を乗り越える
- 京大・NTTリジリエンス 共同研究グループ
- 4-6
- 248ページ
- 価格:1,620円(税込み)
- ISBN:978-4-901823-97-5
- 発行元:日経BPコンサルティング
- 発行日:2012/03/19
内容紹介
『しなやかな社会の創造』の第2弾。東日本大震災での日本の総合的な防災力(リジリエンス)を検証する。災害・危機に負けない社会を作るにはクラウド・コンピューティングの活用が重要であることを提唱。
クラウドが日本のリジリエンスを作る基盤になる。
「3.11(東日本大震災)」を経て、私たちは震災前の状態に回復する「復旧」から、
震災前以上により良い社会を作る「復興」のフェーズに入った。
本書では、日本社会にとっての「3.11」の総括と、
リジリエンスを実現した「しなやかな社会」に向けてのクラウドの活用方法がまとめられている。
「首都直下地震」「西日本大震災」の発生が予想される今、
自治体・企業は社会・組織を守る術を本書から学べる。
目次
- 第1章 しなやかな社会の創造とは
- 第1節 東日本大震災から見えてきた社会の脆弱性
- 第2節 しなやかな社会の実現に必要なリジリエンス
- 第3節 東日本大震災からの創造的復興と西日本大震災などへの備え
- 第2章 初動期のリジリエンス
- 第1節 制服組は「日ごろの訓練通りに遂行」
- 第2節 東日本大震災の津波避難に見るリジリエンス
- 第3節 東日本大震災における災害対策本部の設置
- 第4節 通信事業会社としてのNTTが取り組んだ通信体制の確保
- 第5節 移動手段と輸送体制の確保
- 第6節 首都圏の帰宅困難者の発生
- 第3章 応急対応期のリジリエンス
- 第1節 東日本大震災が投げかけた新しい応急対応の姿
- 第2節 2011年秋に発行された「ISO22320」
- 第3節 被災者生活支援チーム(被災者生活支援特別対策本部)
- 第4節 災害・危機対応に活用するG空間情報とEMTの活動
- 第5節 携帯電話サービス会社の活動
- 第4章 復旧・復興期のリジリエンス
- 第1節 復旧・復興は経済再建から始まる
- 第2節 被災者台帳を用いた岩手県版「生活再建支援システム」
- 第3節 被災地は広大で被災者が点在する状況を克服する
- 第4節 先が見通せる復興計画の必要性
- 第5章 リジリエンスを実現するクラウドの姿
- 第1節 リジリエンスが実現した理想像
- 第2節 しなやかな社会を支えるICTの具体例
- 第3節 プロジェクト型サービスを提供する危機管理系システム
- 第4節 行政サービスのクラウド化に当たっての課題と見通し