※企業特定の条件は以下の通り。企業活動ステータス=活動中。法人形態=事業所、公的機関、外国企業、宗教法人、小中高校を除く。所在地、売上高(年商100万円以上)情報が収録されている企業
※記載する創業年数は、企業および団体の設立年から業歴を算出
※公表除外国(データ信ぴょう性が疑われる国)=デンマーク、ケニア、コロンビア、南アフリカ、北マケドニア
※出典=帝国データバンク、ビューロー・ヴァン・ダイク社のorbisの企業情報(2019年10月調査)を基に作成
長寿企業になりやすい製造業
創業100年以上の日本企業を業種別で分析した結果、長寿企業になりやすいのは製造業だった(図3)。製造業(26.0%)の次が小売業(23.5%)、その後に卸業(22.3%)が続く。
その他、業種別の100年企業出現率、売上規模別の100年企業比率の主要国比較など、いくつかの切り口で興味深い結果が明らかになった。調査結果の詳細は、周年事業ラボの記事で詳しく紹介している。
日本の長寿企業の特徴
- 日本の創業100年以上の企業は3万3076社で世界第1位。世界の100年企業全体に占める割合は41.3%で、2位の米国の24.4%に17ポイントの差をつけた
- 創業200年になるとその傾向はさらに高まり、企業数は1340社で日本がトップ。世界の創業200年を超える企業全体に占める割合は65%。2位の米国の11.6%に53ポイントもの差となった
- 100年企業出現率の最も高い業種は小売業で5.3%だが、創業200年以上になると宿泊・飲食業が0.68%でトップとなり、小売業は3位に後退する
- 売上規模別に見ると、100年企業は1億円未満の層が最も多く41.7%だが、100年企業出現率で見ると1.8%。最も出現率が高いのは、500億円以上の16.8%となる
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- ■調査記事全文
- 2020年版100年企業<世界編>
世界の長寿企業ランキング、創業100年、200年の企業数で日本が1位
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- ■周年事業ラボ
- 「周年事業ラボ」は株式会社日経BPコンサルティングが運営するビジネス情報サイト。
会社が長く生き続けるのは、収益を上げるのと同時に社会に必要とされ続けているから。世の中の変化とともに事業を変え、時には社名を変えリブランディングしながら成長を続ける企業がある一方で、かたくなに変化を拒み、生き続ける企業もある。長寿企業はなぜ長生きなのか。企業の事業継続性の本質に迫るため、調査記事からインタビュー記事まで、「周年」をテーマにした多様な記事を提供する。
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- ■日経BPコンサルティング
- 日経BP全額出資の「ブランドコンサルティング」「調査」「企画・編集」「制作」など、ブランド、デジタル、コンテンツ関連の ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9,000万円)