日本最大規模のブランド価値評価調査プロジェクト「ブランド・ジャパン2016」ノミネートリストを発表
「ライザップ」「エアウィーヴ」「ハスラー」など、注目ブランドが初お目見え
2016年01月08日
株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、2016年3月25日に発行を予定する「ブランド・ジャパン2016」の調査対象とした1,500のノミネートブランド(BtoC編1,000ブランド、BtoB編500ブランド)を発表した(表1、表2、表3)。
「ブランド・ジャパン」は日本最大規模のブランド価値評価調査プロジェクト。2001年に始まり、今回で16回目を迎える。一般消費者の視点から企業ならびに製品・サービスの合計1,000ブランドについて評価を聞くBtoC編と、ビジネス・パーソンの視点から500の企業ブランドについて評価を聞くBtoB編で構成される。
BtoC編1,000ブランド、BtoB編500ブランドの調査対象の選出にあたっては、事前調査として毎年9月に行っている「ブランド想起調査」が参考とされる。これは、「衣」「食」「住」「電機・IT」「金融・不動産」など計12分野について、一般消費者から「評価している」または「好感を持っている」という肯定的なイメージのあるブランドを各分野5つまで自由に挙げてもらう純粋想起型の調査。この調査結果をもとに総合的に勘案して決定されるBtoC編1,000、BtoB編500のノミネートリストは、まさに“消費者に選ばれた旬のブランド”。これらについて、2015年11月~12月にかけて改めてブランドイメージを調査した結果を、「ブランド・ジャパン2016」として発行する。
「ライザップ」や「エアウィーヴ」など注目ブランドのほか、ライフスタイルや教育関連で新たなノミネートが
前回調査対象ではなかった新規ノミネートブランド数は、BtoC編では1,000ブランドのうち109ブランド、BtoB編では500ブランドのうち57ブランド(表4)。毎回、約1割程度のブランドが入れ替わっている。
BtoC編の新規ノミネートブランドの特徴を見てみたい。今回は、健康、ライフスタイル、教育関係の新規ノミネートが相次いだ。健康系として、フィットネスでは、テレビCMが話題の「ライザップ」をはじめ、ホットヨガスタジオの「LAVA」、女性限定の健康体操教室「カーブス」がいずれも初ノミネートとなったほか、高級・高機能寝具では、「エアウィーヴ」が初、過去にノミネート実績がある「テンピュール」「シモンズ」も復活を果たした。ライフスタイル系として、アパート・マンションの賃貸仲介関係では、「アパマンショップ」「ホームズ」「レオパレス21」「東急リバブル」が、カーシェア関係でも、「ニッポンレンタカー」「トヨタレンタリース」「オリックスレンタカー」「タイムズ」がいずれも初ノミネート。単身世帯の増加や、必要な時だけ車を借りる生活の浸透を感じさせる。教育系では、「家庭教師のトライ」「明光義塾」が初ノミネートとなり、「駿台予備学校」「資格の学校TAC」「NOVA」も復活。文部科学省の調査によると、子ども1人当たりにかける学校以外の教育費は2014年度に過去最高となっており、こうした傾向も垣間見られる。
軽自動車2車種のほか、緑茶飲料、SNS、ジュエリーなどでも話題のブランドが
プロダクト・ブランドでは、自動車関連のノミネートが減るなか、2014年に発売されカーオブザイヤーなども受賞したスズキ「ハスラー」と、10年以上のラインアップ展開が続くダイハツ「タント」の軽自動車2車種が初ノミネートとなったことは特筆に値する。このほか、ノミネートが継続している伊藤園の「お~いお茶」とサントリーの「伊右衛門」に加え、新たにコカ・コーラの「綾鷹」も初ノミネートとなり、緑茶飲料の主要ブランドが出揃った。SNS関連では、「Instagram」が初ノミネートとなり、「Twitter」「Facebook」「mixi」「YouTube」「アメーバブログ」などの仲間入りを果たした。ジュエリーでは、2012年に「田崎真珠」から商号を変更した「TASAKI」や、「4℃」のノミネート復活も興味深い。
このように、時代の変化を追いかけ、描写し続ける「ブランド・ジャパン」。2016年3月25日に最新のブランド評価の結果が発表される。
表1:「ブランド・ジャパン2016」ノミネートブランド【BtoC編】(150KB)
表2:「ブランド・ジャパン2016」ノミネートブランド【BtoB編】(115KB)
表3:「ブランド・ジャパン2016」ノミネートブランド【業種別一覧】(204KB)
表4:「ブランド・ジャパン2016」新規ノミネートブランド(82KB)
「ブランド想起調査2015」
「ブランド・ジャパン」で調査対象とするのべ1,500ブランドを選定するための事前調査。企業および製品・サービスの計12分野について、「評価している」または「好感を持っている」ブランドを、各分野5つまで自由に記入してもらうことで、どのブランドがどれだけ高い評価・強い好感をもって消費者に記憶されているかを測る。この結果を、「ブランド・ジャパン」の調査対象リスト選考に使用する。
調査対象分野 | 企業編(総合)/企業編(BtoB)/衣/食/住/健康・福祉/車/電機・IT/流通・運輸/金融・不動産/情報・教育/趣味・レジャー |
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調査機関 | 日経BPコンサルティング |
調査方法 | インターネット調査。日経BPコンサルティング社のインターネット調査システム「AIDA」を使用。 |
調査期間 | 2015年9月2日~9月13日 |
回収数 | 1,800サンプル |
集計方法 | 回答はすべて非助成想起による自由記述のため、集計に当たってコーディングを実施。 |
「ブランド・ジャパン」について
国内で使用されているブランドを一般消費者とビジネス・パーソンが評価する、日本最大規模のブランド価値評価調査 プロジェクト。一般消費者から回答を求める「BtoC(コンシューマー市場)編」(調査対象1,000ブランド)と、有職者にビジネス・パーソンとしての立場から回答を求める「BtoB(ビジネス市場)編」(同500ブランド)から成る。2001年に第1回調査を実施し、第2回から現在の調査フレームに固定。2016で16回目を迎える。
日経BPコンサルティングについて
日経BP社全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9000万円)
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