一般ユーザーによる、スマートフォンサイトの評価調査(自主調査)を実施
対象10サイト中での総合力トップは、「ヤマト運輸」
日経BPコンサルティング調べ 「スマートフォンサイト調査2015-秋冬」

2015年12月18日

株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、「スマートフォンサイト調査2015-秋冬」の結果をまとめた。この調査は企業のマーケティング活動、広報活動の手段として重要度が高まっているスマートフォンに着目し、その評価調査として実施。「Webブランド調査2015-春夏」調査結果から、インターネット専業以外の一般企業トップ10サイトを調査対象として、一般のスマートフォンユーザーにスマートフォンサイトの訪問経験や使いやすさ、サイトへの意識やリピート意向などを尋ねたものである。調査は2015年10月20日~26日にかけて行った。

調査結果のポイント

対象10サイト中での総合力トップは「ヤマト運輸」。第2位は「日本郵便」と、「運輸、流通」サイトが並ぶ

対象10サイトの総合力ランキングでは、第1位、第2位に「運輸、流通」業種のサイトが並んだ。(表1)。
「ヤマト運輸」は、サイトそのものへの評価やリピート意向を示す「サイト・ロイヤルティ」が10サイト中で最も高い評価を得たのをはじめ、サイトの使いやすさを示す「サイト・ユーザビリティ」などその他の指標でもいずれもトップ5以内の評価を得た。なお、「ヤマト運輸」はこの調査と同時期に実施した「Webブランド調査2015-秋冬」においても、一般企業サイト(インターネット専業を除く)でトップとなった。

第2位の「日本郵便」は、「サイト・ユーザビリティ」の項目が10サイト中唯一400点を越えた。「サイト・ユーザビリティ」を構成する個別の評価項目では、「配色」、「文字の大きさ」、「リンクの押しやすさ」、「情報量」、「写真・画像の見やすさ」、「全体的な使い勝手」の6項目中「写真・画像の見やすさ」を除く5項目で、「良い」+「まあ良い」のポジティブ評価の合計が10サイト中最も高かった(表2)。

「また利用したい」と評価される「運輸・流通」サイト、「運営者のイメージ、製品・サービスへの関心アップ」につなげている「食品・飲料・酒類」サイト

総合力を構成する6つの指標(下記「スマートフォンサイト調査とは」参照)ごとに見てみると、「サイト・ロイヤルティ」では、「ヤマト運輸」「日本郵便」の「運輸、流通」系サイトが高い評価を得た。両サイトともこの指標の要素の1つであるリピート意向のポジティブ評価(「利用したい」+「まあ利用したい」の合計)が60ポイントを超えた(表3)。関連する自由意見では、両サイトとも再配達サービスや荷物の料金検索サービスについての記述が目立ち、「再配達依頼はスマホで手軽にしたい」、「外出先で近くの郵便局を探すのに便利」など、提供するサービスとスマートフォンの親和性を評価するコメントが見られた。

サイト運営者のイメージや購入意向への影響を示す「態度変容」は、「味の素 商品情報サイト」「アサヒビール」「サントリー」の「食品・飲料・酒類」系サイトがトップ3を占めた(表4)。「味の素 商品情報サイト」は「製品・サービスを購入したい」が10サイト中でトップを獲得したほか、全項目でトップ5以内となった。「アサヒビール」は「態度変容」を構成する個別6要素のうち、「運営主の製品・サービスに関心を持った」「事業、取り組みへの理解が深まった」「運営主が気に入った、好きになった」の3項目で10サイト中第1位となった。「サントリー」は突出した項目は見られないものの、自由意見では商品情報やキャンペーンを評価する意見や、「見ているだけで楽しい」「サントリーが意外なものを作っていることがわかった」などのコメントが見られた。

スマートフォンに特化した調査を行うことで、対象とした10サイトがどういった評価を受けたか、また提供するサービスのコンテンツによってはスマートフォンとの親和性が高く、PCサイトとは異なる評価を受けた可能性があることなどが示唆として得られた。本リリースで取り上げた視点をもってスマートフォンサイトを改めて見ることで、スマートフォンサイトの改善に役立てていただければ幸いである。

「スマートフォンサイト調査」とは

企業や団体が運営するスマートフォンサイトについて、「アクセス頻度」、「サイト・ユーザビリティ」、「コンバージョン」、「サイト・ロイヤルティ」、「態度変容」、「波及効果」の6つの要素を回答者が実際にスマートフォンサイトを閲覧して評価した、ユーザー参加によるスマートフォンサイト評価調査。1サイトあたりの評価サンプル数は240サンプル。2015年10月20日~10月26日に調査を実施。

図表1. スマートフォンサイト総合力ランキング(対象10ブランド)
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図表2. サイト・ユーザビリティの個別項目の評価比較(各設問について、「良い」+「まあ良い」の合計)
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図表3. サイト・ロイヤルティの個別項目の評価比較
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図表4. 「態度変容」の個別項目の評価比較
図表4. 「態度変容」の個別項目の評価比較 クリックで拡大

スマートフォンサイト調査について

調査目的 企業のマーケティングツールとしての重要度が高まっているスマートフォンサイトについて、スマートフォンユーザーからの評価指標となるデータを収集する
調査手法 インターネット調査
調査対象 日経BPコンサルティング提携調査会社の調査協力者
有効回答数 各サイト240サンプル
調査対象 「Webブランド調査2015-春夏」の一般企業サイトランキング総合トップ10のスマートフォンサイト
調査実施期間 2015年10月20日(火)~10月26日(月)
調査企画・実施 日経BPコンサルティング

日経BPコンサルティング:日経BP社全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9,000万円)

このリリースに関するお問い合わせ

株式会社 日経BPコンサルティング ブランドコミュニケーション部

担当:鈴木はるか

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