好感度・魅力度が高い企業、先月に続き第1位はソフトバンク。セブン&アイ・ホールディングスやトヨタ自動車の想起率高まる
【震災後の定期調査】「企業名想起調査(7月度)」の結果を本日リリース

2011年08月01日

株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、東日本大震災発生から4カ月が経った7月11日から20日にかけて、企業の好感度・評価を尋ねる調査(4回目)を実施した。この調査は、被災地や日本経済の復旧・復興のための企業による活動や支援、また、この事態に応じた形での広告や宣伝・広報活動を見聞きした結果、「好感を持った、魅力的に映った、高く評価した」企業を尋ねたものである。思い浮かぶ企業を5つまで自由記入するインターネット調査で、有効回答者は862人。

1番多く記入された企業はソフトバンクで、企業名想起率(記入率)は、30.6%(表1)。
第2位はユニクロで13.1%。第3位はヤマト運輸で、9.5%。

本調査は、「ブランド・ジャパン」のプレ調査として毎年9月に行う「ブランド想起調査」を、震災後の消費者意識の変化を追い、また、有事の際の企業広報のあり方を研究する際の基礎資料の収集を目的として、今年は4月から定期調査として毎月実施している。

7月調査の第1位は4カ月連続してソフトバンクで、企業名想起率は30.6%。これまで常に想起率が30%を超えている。第2位はユニクロで13.1%、次いでヤマト運輸が初めて単独で第3位となった。企業名想起率は9.5%。ヤマト運輸は、宅急便を1つ依頼するごとに10円分が寄付される義援金活動など、これまで行なってきた復旧・復興の支援活動が評価された。なお、調査が終了した7月25日には、財団法人経済広報センターが、広報活動が優れている企業への「企業広報賞」の大賞をヤマトホールディングスに贈っている。

今回の結果では、第6位にセブン&アイ・ホールディングスがランクイン。企業名想起率は4.3%となった。被災地の店舗へ向けた商品の供給を効率的に行ったり、店舗の節電対策などが企業名想起の理由に挙がった。また、トヨタ自動車が、企業名想起率4.2%で第7位となった。国内生産を守ろうとする強い姿勢や、節電のために同社の休日を木曜日と金曜日に変更する発表などが理由に挙がった。

これまでの想起理由と比較して、節電や省エネ対策を理由とする意見が増えている。夏を迎えた今、電力消費量を減らす企業の実行力が求められている。

(吉田健一=日経BPコンサルティング ブランドプロジェクト・マネージャー)

表1 「企業名想起率」ランキング TOP40

― 日経BPコンサルティング「企業名想起調査」(7月度)より
表1
  • ブランド・ジャパン
    国内のブランドを消費者とビジネス・パーソンが評価する、日本最大のブランド評価調査プロジェクト。2001年に第1回調査を実施し、今年は11回目。調査は、消費者の立場から回答を求める「コンシューマー市場(BtoC)編」(調査対象ブランド1000件)と、ビジネス・パーソンの立場から回答を求める「ビジネス市場(BtoB)編」(同500件)とから構成されている。
  • 日経BPコンサルティング
    日経BP社全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。

このリリースに関するお問い合わせ

株式会社 日経BPコンサルティング ブランドコンサルティング部

ブランドプロジェクト・マネージャー 吉田 健一

〒108-8646 東京都港区白金1-17-3 NBFプラチナタワー

お問い合わせ