プロが採用したい内窓、1位はトステムの「インプラス」
―建材製品に関するアンケート―

2011年03月25日

日経BPコンサルティング（東京都港区）は、設計事務所、工務店、住宅建設業などに勤務する住宅のプロに対し、樹脂製内窓主要製品の採用経験、評価、今後の採用意向について尋ねるアンケートを実施した。

住宅版エコポイント制度がスタートして１年が経つ中、対象製品のひとつである内窓は、既存住宅の窓に簡易に後付けできること、断熱効果への期待などから需要を拡大している。この内窓の中でも特に注目を集める5製品を対象にして、プロから見た評価を調査した。その結果、最も多くの回答者が採用経験を持つのはトステム「インプラス」であり、製品の評価5カテゴリー（品質、デザイン、サポート、価格、ブランド）の全て、今後の採用意向においても同製品が１位となった。

• 対象5製品はトステム「インプラス」、YKK AP「プラマードU」、三協立山アルミ「プラメイクE」、旭硝子「まどまど」、新日軽「リクラス」。日経BP社の建設・不動産総合サイト「ケンプラッツ」の会員から118件の回答を集めた。回答者の勤務先は設計事務所(50.8%)、工務店(20.3%)、住宅建設会社(11.0%)、住宅メーカー(10.2%)、リフォーム専業会社(7.6%)。

製品の採用経験はトステム「インプラス」がトップ

各製品について「採用したことがある」と答えたのは、トステム「インプラス」が40.7％で1位となった。続く2位はYKK APの「プラマードU」で26.3％。以下、三協立山アルミ「プラメイクE」、新日軽「リクラス」、旭硝子「まどまど」の順。

品質、デザイン、サポート、価格、ブランドの各カテゴリーでトステム「インプラス」の評価が1位に

アンケートでは、各製品を知っている人に対して、「品質」「デザイン」「サポート」「価格」「ブランド」の5つのカテゴリーについて、それぞれ日経BPコンサルティングが選定した3項目に対し、あてはまるかどうかを尋ねた。カテゴリーごとに合計値を見ると、トステム「インプラス」が全てにおいて1位となっている。

今後の採用意向の高さもトステム「インプラス」が1位

各製品を知っていると答えた人に対し、今後の採用意向を尋ねたところ、トステムの「インプラス」が84.3％で1位となった。続くYKK AP「プラマードU」は76.3%、旭硝子「まどまど」は68.3％。

以下は「採用したい理由」について尋ねた結果。

トステム「インプラス」については、「サッシ性能が良いのに、フォルムがスッキリしている。カラーバリエーションがあるので、現場で施主との打合せで色の変更幅があるのが良い」（建築設計事務所、40代）、「簡単に施工が可能で、フカシ枠など対応の部品が豊富にある」（リフォーム専業会社、30代）、「施工のしやすさが明解で、現場での仕様変更にも対応できる」（建築設計事務所、30代）といった、施工性の良さ、柔軟性を評価する意見が挙げられた。また、「使っている人（設計者）が多いメーカー名の安心感」（建築設計事務所、40代）、「すっきりとしたデザインとネームバリューが高い。施主からよく名指しされる」（住宅建設会社、40代）といった認知度の高さを評価する声があった。

一方、YKK AP「プラマードU」に対しては、「バリエーションがあるので、サッシを統一するのに便利」（建築設計事務所、40代）のような品揃えへの評価や、「かなり以前から採用しているため、これといった不満もないため」（工務店、40代）という、長年の信頼により継続を考える声も。

旭硝子「まどまど」については、「独自性が感じられるから」（設計事務所、40代）、三協立山アルミ「プラメイクE」については、「販売担当者の熱心で対応も早い。商品にも満足している」（工務店、50代）といった独自性やサポート面での評価が挙がった。