「日経ビジネス IR発信力ランキング 2024」を発表

日経BPの週刊ビジネス誌『日経ビジネス』は電通PRコンサルティングの協力を得て、企業のIR（投資家向け広報）の発信力を調査する「IR発信力ランキング 2024」を実施した。日経BPと電通PRコンサルティングは調査結果の概要をまとめたホワイトペーパーを発行。2024年8月9日からダウンロード提供を始める。なお、日経ビジネスは調査結果と解説を盛り込んだ特集記事「IR発信力ランキング 非財務情報で個人投資家をファンに」を2024年8月12日号に掲載する。

IR発信力ランキングの調査は2024年4月22日～5月2日に、楽天インサイトを通じて実施した。調査に回答したのは20～69歳の男女で、個別銘柄を自身で選定する株式保有者であり、回答した業界について新聞・ビジネス誌・SNSなどで経済動向やビジネスに関する情報を収集している1万1000人。

日経平均株価指数で採用されている日経225銘柄企業のIR情報発信について、業界ごとに回答者を振り分けて聴取。財務・非財務（「人的資本」「社会・関係資本」「自然資本」「製造資本・知的資本」の4分類）・情報発信の工夫の、計6つの評価軸の回答結果から総合スコアを算出した。

総合スコアについては、それぞれの評価軸をどれだけ重視するかについて「非常に重視する」～「全く重視しない」の6段階で聴取した回答結果を基に係数を算出し、業界別に評価軸の重み付けをした。

「日経ビジネス IR発信力ランキング 2024」の総合ランキング上位10社

• 注：表中の非財務スコアは「人的資本」「社会・関係資本」「自然資本」「製造資本・知的資本」「情報発信の工夫」の5つの評価軸に関するスコアを単純合計したもの。総合スコアは、これに財務スコアを加えた6つの評価軸について業界ごとの重み付けをした上で集計した。

総合スコアでは1位がトヨタ自動車、2位がソニーグループ、3位がダイキン工業、4位が日本製鉄、5位がパナソニック ホールディングスだった。トヨタ自動車は財務スコア、非財務スコアともに2位以下を大きく引き離しての首位だった。

9日に公開したホワイトペーパーでは、総合スコアの上位150社のほか、「製造資本・知的資本」、「社会・関係資本」、「人的資本」の3つの評価軸についてそれぞれ上位30社のランキングを掲載している。また、今回のランキングの対象となった企業225社の得点の詳細については、カスタムリポート作成とオンサイト説明会を合わせたサービスを電通PRコンサルティングが有償で提供する。