横河電機『プラント制御会社図鑑』出版記念として社員の家族に向けた「会社見学イベント」を開催

「会社図鑑」を通じて、分かりづらい仕事への認知を高める

会社の名前を知っていても、何の仕事をしている会社なのか、よく分からないことはある。日常生活の中で目にしやすい製品ならともかく、世の中に出回ることのない機器やシステムを扱う企業に勤める社員は、社外の人に業務内容を説明するのに苦労するのだという。プラント制御会社も、その最たる企業の一つだ。製品や原材料をつくるための生産設備（プラント）は、日常生活の中では直接見聞きすることのない分野だけに、言葉で説明するだけでは、なかなか理解してもらいづらい。

創立100年を超える老舗企業である横河電機は、会社図鑑シリーズ最新刊『プラント制御会社図鑑』を監修することで、社員が長年抱え続けてきた課題の解決に成功。プラント制御という業務内容について、見てもらえれば分かる1冊を誕生させた。

さらに、出版を記念して、2023年3月28日には社員の家族を招待した「会社見学イベント」を開催。企業の認知度を高めるとともに、家族を含めた社員のエンゲージメント向上にも努めている。

社員と家族の理解を深めた、思い出深い1日に

イベント開催地となったのは、横河電機の本社1階にあるブランド体験エリア「Brand experience zone」。会場人数の関係で午前と午後の2回に分けて開催された。

オープニング挨拶には、奈良寿代表取締役社長が登壇。「『プラント制御会社図鑑』を見たり、家に帰った後に家族で語り合ったりしながら、横河電機がどのような仕事をして、どのように社会に貢献しているかを知ってほしい」とユーモアを交えながら子どもたちに語りかけた。

オープニング挨拶で『プラント制御会社図鑑』を紹介する奈良寿代表取締役社長

続いて、『プラント制御会社図鑑』を担当した編集チームが登壇。絵本作家のいわた慎二郎さんを中心に、さまざまな会社の業務内容をリアリティーあふれるイラストで細部まで丁寧に描写した仕事の図鑑絵本という会社図鑑シリーズの意義とこれまで刊行されたラインナップ、『プラント制御会社図鑑』を例に1冊の会社図鑑を作り上げるまでの制作過程などを詳しく紹介した。

『プラント制御会社図鑑』がどのように制作されたのか、過程を語る編集チーム

イベントの進行役を務めたのは、マーケティング本部コミュニケーション統括センターの太田萌香さん。『プラント制御会社図鑑』のプロジェクトリーダーを務めた今村梨沙さんと掛け合いながら、子どもたちが質問したいであろう「プラント制御って何だろう？」という声を代弁しながら、仕事の概要を紹介。『プラント制御会社図鑑』の誌面をモニターに投影しながら、「プラントにある機械を自動で動かしながら、良いものが安定して作れるように状態を見張ることが横河電機の仕事です」と丁寧に説明すると、子どもたちは静かに聴き入っていた。

太田萌香さんは、子どもたちにも分かるような平易な言葉で、仕事の概要を紹介

『プラント制御会社図鑑』の誌面をもとに、仕事の内容を解説する今村梨沙さん

続いて、ロボットのデモンストレーションも披露された。担当者の浅井慎太郎さんからプラントのメンテナンスに活躍するロボットの説明を受け、ムハマドラフィクリファンさんがコントローラーでロボットを操作すると、その精巧な動きに会場はざわめき、子どもたちは驚きを隠せない様子だった。

ロボットを使ったプラントメンテナンスのしくみを解説する浅井慎太郎さん

ロボットのデモンストレーションを行うムハマドラフィクリファンさん

イベントの締めくくりは、40分かけて社内を見学するツアー。普段は関係者しか立ち入ることができない場所の見学とあって、少し緊張の面持ちになった社員の家族たちは、興味深そうに社内を巡っていた。

家にいる時とはまるで違う、仕事をしている家族の姿を間近で感じられた特別な1日。その思い出は1冊の絵本とともに色あせることなく、それぞれの家庭の中で語り継がれることだろう。

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