日経BPコンサルティング事例 File.04
三井住友ファイナンス&リース–膨大で徹底した取材に基づく 『未来をつくる仕事がここにある 総合リース会社図鑑』
市本 祐喜子のプロフィールはこちらから
取材を通じて社員が絵本作りに参加、記憶に残る周年事業となった
プロジェクトマネジャー
市本 祐喜子
三井住友ファイナンス&リース様は2017年に合併から10周年を迎え、その節目の周年事業として、『総合リース会社図鑑』発行のプロジェクトが始動しました。
「社員がリース会社の仕事を家族に伝える機会を作りたい」「リース事業の面白さを多くの読者に知ってもらいたい」といったクライアントの想いに寄り添いながら、全体の目次構成を考え、イラストの構図、デザインや色使いなどを決めていきました。
監修者、絵本作家、編集者の三者が一体となり、水彩画を一枚ずつ丹念に仕上げていきます。イラストを描くための取材は徹底され、現地を写真撮影するだけでなく、その事業を手掛ける担当者のインタビューは周辺取材も含めて、絵本1冊につき数十人の規模で展開されました。
そうして得た膨大な情報を精査したうえで、事業の本質的な部分をイラストと分かりやすい文章で解説するこの絵本シリーズは、子どもたちのキャリア教育に役立つ教材として、公共図書館や書店を通じて社会に広まっていくだけでなく、就活内定者やその家族に会社を紹介するツールとしても有効です。
課題解決の過程
課 題合併10周年を期に社員とその家族へ、リース事業の面白さを伝えたい
解決策仕事や働く様子を分かりやすく子どもたちに伝える絵本を発行
成 果リース事業の醍醐味をイラストで表現することで会社への理解が深まる
リースの利点をイラストと図解で解説する『総合リース会社図鑑』
●図鑑用の水彩イラストが完成するまで
ラフスケッチで全体の構図や盛り込む要素を決める。
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全体の構図や要素が決まったら、墨を入れる。
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墨を入れ終わると、写真資料をもとに色を付け、水彩画が完成。
●事前の取材・資料集めも徹底
燃料電池自動車と移動式水素ステーション。
ラフスケッチで全体の構図や盛り込む要素を決める。
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移動式水素ステーション内部を克明にイラスト化。
大分県九重町の地熱発電所。
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発電所の各設備の機能をイラストと文章で解説。
イラストを正確に描くため、現地を取材し、写真を撮影。取材を通じて社員が絵本作りに参加し、記憶に残る周年事業となった。
Client's Voice
合併10周年事業の一環で発行した絵本は、リースが社会のあらゆる場で活用されていることがひと目で分かるよう工夫されています。社員や顧客からの評判も良く、当社への理解促進にとても役立っています。絵本作家の立体的な視点から描かれる、精緻かつリアリティーを追求しつつも温かみある水彩画は読者の目を惹く仕上がりです。
企画部広報IR推進室 シニアマネージャー 五十嵐 圭一 様
コンテンツ本部 編集3部 第1グループ
兼 大学ブランド・デザインセンター
市本 祐喜子(いちもと・ゆきこ)
2000年に日経BP企画(現・日経BPコンサルティング)に入社して以来、ビジネスおよび大学関連の書籍、絵本、広報誌などの企画提案、編集制作に携わる。主な実績は、会社図鑑シリーズ「証券会社図鑑」「航空会社図鑑」、西武ホールディングス社史「Seibu Holdings 10th Anniversary Book」など。
『未来をつくる仕事がここにある総合リース会社図鑑』
社会のあらゆるところでリースによる機械や設備があふれていることを表紙で表現。中面では多数のイラストと図解、分かりやすい文章でリースを詳しく解説している。
絵・青山邦彦、発行・日経BP 社