米国マーケッターがチェックしているコンテンツマーケティング情報まとめ(その2)

2015.12.15

コンテンツマーケティング

米国マーケッターがチェックしているコンテンツマーケティング情報まとめ(その2)
米国のコンテンツマーケティング関連情報のまとめ、第二弾をお届けします。今回はコンテンツマーケティングを展開する実務者たちの悩みにこたえるアドバイス、例えばポッドキャストといった音声ツールやインスタグラムなどの画像データなどを活用することによって、ビジュアル面・機能面の両方でコンテンツの効果を高める方法などを、アメリカのマーケティングサイト、CMO.comやコンテンツマーケティングインスティチュートのサイトを中心に紹介していきます。

迷えるマーケターに贈る、コンテンツマーケティングのやってはいけない事例集企業戦略

【参考ページ】
http://contentmarketinginstitute.com/2015/10/content-marketing-mistakes-2/
(出典:CMI)

米国の7割のマーケターが、自社のコンテンツマーケティングを「非効果的」だと評価しているというデータがあるようです。
そんな「やっかいもの(?)」扱いされているコンテンツマーケティングですが、KISSmetrics社の創設者が、内輪話もたっぷりに語る「13のつまずきポイント」が、この頃e-bookとして公開されました。その一部をご紹介します。 

① コンテンツ更新をあきらめている

→1つの記事で大きな変化を起こせなくても、継続してコンテンツを発信することが大切です。更新は、サイトのいわば「バイタリティ」や活力。コンテンツマーケティングがもたらし得る効果を起こすために、あきらめずに更新することが最も必要なモットーの1つと言えます。なんだかとても身につまされる話ですね。

② 「質より量を重視」している

→やっぱり逆。「量」も大切ですが、「質」を重視したいことは明らかです。考え抜かれたユニークなコンテンツや、サイト内検索が便利で有用な情報の溢れたサイトなど、読者側の目線で工夫をこらしたコンテンツほどエンゲージメントを向上させる可能性を高めます。

③ コンテンツを十分に「マーケティング」できていない

→ここでいう「マーケティング」とは、戦略的に展開できていないということ。Google AdWordsや、フォロワー数など、「注目を集める」ための多角的な機会や広告効果をもたらすような取組も見逃さず、意識的にサイト運営に取り込み続けることが、注目されるサイトとして新たなファンを生み出します。

④ 「見たことのあるようなコンテンツ」、「以前からあったコンテンツ」しかない

→コンテンツマーケティングとは、自分を型にはめることではありません。多彩な展開を工夫したほうが効果的です。デジタルの媒体を取ってもビデオ動画や、ウェビナー、ポッドキャストやe-bookなどを活用したり、著者の独創的な世界観を展開した方が、ターゲットを惹きつけることができます。

⑤ 「どこにもたどり着かない」コンテンツになっている

→コンテンツマーケティングという言葉から、「読めばファンが増えるコンテンツ」が作れると思う人がいるようです。でも実際には、コンテンツを読んでもらうことが終着点なのではなく、購入などの具体的な行動につながることが目標です。読者側はコンテンツの背景に意図がある事に慣れているのです。大そうなことではなく、そっと「クリック」をさせるような、簡単なことを求めるほうがいいかもしれません。

過去に成功した手法が、今日も効果的であるとは限りません。しかし、手法は、たくさん知っているほど有利です。課題だらけなら、1つ1つの具体的な解決策に挑戦することが、地道ながらも、前に進むためのよりよい方法でしょう。

コンテンツマーケティングというビジネスに効く
戦略的思考法
企業戦略

【参考ページ】
http://contentmarketinginstitute.com/2015/10/breaking-content-marketing-constraints/
(出典:CMI)

コンテンツマーケティングのために、とにかくコンテンツの量産を目指し、週に20本も30本も出そうとして息が詰まっていないですか。自身の体験をまじえながら、見直すべき制作過程と、適切な目標設定について、著者が語ります。

画像データがコンテンツ評価を左右する
 ~ビジュアル系コンテンツの台頭~コンテンツ改善

【参考ページ】
http://contentmarketinginstitute.com/2015/11/visual-content-strategy/
(出典:CMI)

 コンテンツマーケティングにおける「ビジュアル」とは、添え物ではなく「拡散のカギ」。文章中に一定の割合で、適切な量の画像を付けるためのお奨めの目安や、ソーシャルメディアプラットフォーム上でインスタグラムがいかに高いブランドエンゲージメント率を実現しているかなどを紹介し顧客とのエンゲージメント獲得のための画像データの更新の重要性と、その効果などを説明しています。

コンテンツマーケティング戦略(非収益型マーケティング)ニュース

【参考ページ】
http://contentmarketinginstitute.com/2015/11/nonprofit-2016-content-marketing-research/
(出典:CMI)

収益のためではないマーケティングのためのコンテンツマーケティング戦略。コンテンツマーケティングは、商品の購入をお薦めするため使うという見方が主流ですが、実は収益を目的にしないこともあるようです。実際に取り組んでいるマーケターのみなさんはどの程度がコンテンツの効果を評価しているのでしょうか。編集規定や課題表明文書の設定など、マーケターのみなさんの諸事情も垣間見える情報です。

主な参照元

Content Marketing Institute
コンテンツマーケティングのエバンジェリストを自称する Joe Pulizzi氏によって設立されたContent Marketing Institute(以下:CMI)の情報サイト。
CMIはコンテンツマーケティングの進化を目的に、2007年に設立されたJunta42を前身とし、指導や教育を行う団体として、企業で活躍するマーケッターを対象にリードジェネレーション、ナーチャリングなどの方法を中心の話題としている。雑誌「Chief Content Officer(CCO)」も発行している。

日経BPコンサルティング通信

配信リストへの登録(無料)

日経BPコンサルティングが編集・発行している月2回刊(毎月第2週、第4週)の無料メールマガジンです。企業・団体のコミュニケーション戦略に関わる方々へ向け、新規オープンしたCCL. とも連動して、当社独自の取材記事や調査データをいち早くお届けします。

メルマガ配信お申し込みフォーム

まずはご相談ください

日経BPグループの知見を備えたスペシャリストが
企業広報とマーケティングの課題を解決します。

お問い合わせはこちら