「チャレンジ精神がある」、広島工業大学、「いま注目されている」岡山理科大学 ブランド力トップ3は、広島大学、岡山大学、愛媛大学
「大学ブランド・イメージ調査 2014-2015」 【中国・四国編】
2014年11月28日
日経BPコンサルティング(東京都港区)は、8年目になる「大学ブランド・イメージ調査 (2014-2015)」の結果をまとめ、11月28日に調査報告書を発売した。全国9地域455大学について、各大学の認知やイメージなどを尋ねた。本リリースは、【中国・四国編58校】の「有職者からの回答結果」に関するものである。
【中国・四国編】の大学ブランド力TOP3は広島大学、岡山大学、愛媛大学。前回からの上昇率では、第1位が広島工業大学となった。
調査結果のポイント
- ■ 大学ブランド力(49のブランド・イメージ項目の得票率を束ねて算出した総合スコア)
- ・広島大学、岡山大学、愛媛大学がトップ3
・前回からの上昇率では、広島工業大学が第1位 - ■ その大学「ならでは」の魅力として
- ・「チャレンジ精神がある」「広報活動に力を入れている」など8項目で広島工業大学が第1位
・「いま注目されている」「研究施設が充実している」で岡山理科大学が第1位
調査結果データ
■ 《大学ブランド力》 トップ3は、広島大学、岡山大学、愛媛大学
中国・四国地方の主要大学58校における「大学ブランド力」第1位は、89.3ポイントを獲得した広島大学(表1)。第2位は岡山大学(83.6ポイント)が、第3位には愛媛大学(64.7ポイント)が入った。第4位には前回第10位の広島工業大学 (60.0ポイント。私立大学では第1位)、第5位には前回第9位の岡山理科大学(59.8ポイント)が続いている。公立大学で最も高いのは、県立広島大学と山口県立大学で、同率18位(49.8ポイント)となった。
前回から比較すると、広島工業大学が4.4ポイント伸ばして、上昇率第1位となっている(表2)。
■ 《大学イメージ》 「チャレンジ精神がある」広島工業大学、「いま注目されている」岡山理科大学
大学に関する49項目のイメージについて、それぞれの大学の得票率を見ると、各大学「ならでは」の魅力が見えてくる(表3)。今回の調査では、ブランド力上昇率第1位の広島工業大学が、「チャレンジ精神がある」「広報活動に力を入れている」「面白みがある」など8項目で第1位を獲得。上昇率第2位の岡山理科大学は、「いま注目されている、旬である」「研究施設が充実している」で第1位となった。また、「在学中の資格取得に積極的である」「キャンパスに活気がある」では安田女子大学が第1位、「センスがいい、かっこいい」「礼儀正しい、上品である」「他大学にはない魅力がある」ではノートルダム清心女子大学が第1位にランクインしている。
■ 《認知経路》 ブランド力上位校では、「新聞記事」「テレビ番組」の影響が大きい
大学ブランド力を形成する情報はどのようなメディア、認知経路からの影響が大きいのか。北海道編を除く全地域の大学を、各地域の大学ブランド力上位5位までの大学と、6位以下の大学の2つのグループに分け、認知経路全体の中で各手段が占める割合を算出した(表4)。
結果を見ると、上位5位までの大学グループは、「テレビ番組」「新聞記事」「ニュースサイト」などの割合が高い。いわゆる、アーンドメディア(Earned Media)と呼ばれる信用や評判を得るメディアである。一方、6位以下の大学グループは、「新聞広告」「交通広告・ポスター」などの割合が高く、ある程度広告費用を投資するペイドメディア(Paid Media)を活用することで認知や理解の向上を進めていることがわかった。なお、「ホームページ」などに代表される、自校で所有して情報発信をするオウンドメディア(Owned Media)の割合には、あまり差が見られない。
どのメディアも非常に重要な発信手段であり、自校がどの程度知られているか、誰に向けて何を発信するかによって使うべきメディアを選ぶ必要がある。その中で、上位校の認知経路として割合の高かったアーンドメディアや口コミは、ファン層の拡大やロイヤルティの醸成に一役買う。今こそ学内でその活用法を議論し、大学の「らしさ」を上手に伝えていきたい。
「どのような魅力」を「どのような手段」で発信するか、本調査結果では現状の客観的評価が明らかになっている。今後の戦略的広報活動に、ぜひお役立ていただきたい。
「大学ブランド・イメージ調査2014-2015」【東日本編】【首都圏編】【北陸・東海編】【近畿編】【中国・四国編】【九州・沖縄・山口編】
全国の主要大学計455校(医科大学や体育大学、短期大学などは除外)の「大学ブランド力」算出を目的としたインターネット調査。
日経BPコンサルティング調査モニターを中心に、同地域にお住まいのお仕事をお持ちの方(有職者)や、中学生以上の子どもがいる父母、教育関連従事者に回答を依頼。「地域産業への貢献度」や「研究施設の充実度」、また学生の「語学力」や「コミュニケーション能力の高さ」など大学や在学生へのブランド・イメージ49項目を測定し、それらをまとめた大学ブランド力(偏差値)を算出してランキング化した。調査設計や分析にあたり、企業ブランドおよび製品/サービスブランドの調査で実績のある「ブランド・ジャパン」で培ったノウハウを活用し、調査するイメージ項目を洗い出した。調査期間は2014年8月6日~8月31日、本リリースで結果を掲載した有職者の有効回答数は、2,728件(中国・四国編)。2014年11月28日に地域ごとの調査結果をリリース。
資料
ノミネート大学
■鳥取県
鳥取大学、鳥取環境大学
■島根県
島根大学、島根県立大学
■岡山県
岡山大学、岡山県立大学、岡山学院大学、岡山商科大学、岡山理科大学、環太平洋大学、吉備国際大学、くらしき作陽大学、山陽学園大学、就実大学、中国学園大学、ノートルダム清心女子大学、美作大学
■広島県
広島大学、尾道市立大学、県立広島大学、広島市立大学、福山市立大学、比治山大学、広島経済大学、広島工業大学、広島国際学院大学、広島国際大学、広島修道大学、広島女学院大学、広島都市学園大学、広島文化学園大学、広島文教女子大学、福山大学、福山平成大学、安田女子大学
■山口県
山口大学、下関市立大学、山口県立大学、宇部フロンティア大学、東亜大学、徳山大学、梅光学院大学、山口学芸大学、山口東京理科大学
■徳島県
徳島大学、鳴門教育大学、四国大学、徳島文理大学
■香川県
香川大学、四国学院大学、高松大学
■愛媛県
愛媛大学、聖カタリナ大学、松山東雲女子大学、松山大学
■高知県
高知大学、高知県立大学、高知工科大学
■ブランド・ジャパン
国内で使用されているブランドを消費者とビジネスパーソンが評価する、日本最大のブランド評価調査プロジェクト。2001年に第1回調査を実施し、2014年で14回目を迎えた。
■日経BPコンサルティング
日経BP社全額出資の「調査・コンサルティング」、「企画・編集」、「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9000万円)
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