2020年東京オリンピックへの興味・関心は全体の6割で、年代による差が大きい
―「バスケットボール」「ラグビー」は興味・関心の喚起を、「レスリング」は観戦の魅力訴求を、「セーリング」「近代五種」は認知の改善を―
2014年10月10日
12月9日「スポーツ・オリンピック意識調査2014」《続報》競技×企業ペア想起調査編の結果はこちら
「体育の日」(2014年は10月13日)を前に、株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、「スポーツ・オリンピック意識調査2014」の結果をまとめ、本日(2014年10月10日)発表した。この調査は、全国の一般消費者550人に対して、2020年東京オリンピックにおける競技候補を中心に選んだ31競技の認知度や興味・関心、イメージなどを調べたもの。調査は、2014年9月17日~21日にかけて行った。なお、本調査結果をまとめたデータ集を発売する。
【調査結果のポイント】
■ 2020年東京オリンピックへの興味・関心は全体の6割で、年代による差が認められた
■「バスケットボール」は、競技認知度が非常に高いが、興味・関心の喚起に課題があった
■「ラグビー」は、観戦意向が比較的高いが、興味・関心度に余地が残った
■「レスリング」「ボクシング」「馬術」「ウエイトリフティング」は、それぞれ特有の際立つイメージがあった
■ 近代五種、セーリングは、認知度が低かった
【調査結果より – 全体結果】
◆ 2020年東京オリンピックへの興味・関心は全体の6割で、年代差が最大12.1ポイント
オリンピックに対する興味・関心を5段階評価でたずねたところ、「ある」「まあある」と答えた方は、「2020年東京オリンピック」が全体の62.7%であった(表1)。
興味・関心の違いを年代別でみると、「2020年東京オリンピック」について興味・関心がある人は、20代以下が56.8%と最も少ないのに対し、60代以上では最も多く68.9%。年代が上がるにつれて徐々に増え、20代以下と60代以上で12.1ポイントの差があった。また、月1回以上運動をしている人と運動をほとんどしていない人で比べた場合、運動している人の中での興味・関心は76.4%であるのに対し、運動をしていない人の中での興味・関心は53.6%。22.8ポイントもの開きがあった。
◆ オリンピックでは「日本選手の活躍」が最も期待される
オリンピックで行われる競技・種目に期待し、楽しみにすることについてたずねた。表2に示す5項目中で最も多かったのは「日本選手の活躍」で70.2%、2番目に多かったのは「自分で経験したことはないが関心のある競技・種目」で25.1%、3番目に多かったのは「海外の選手の活躍」で19.6%であった。
【調査結果より – 競技別結果(一部)】
2020年東京オリンピックにおける競技候補を中心に選んだ31競技について、「競技の認知」、「その競技の興味・関心(観戦意向)」、「競技について抱くイメージ」の3項目を尋ねた。
◆ バスケットボール:競技認知度は非常に高いが、興味・関心の喚起に課題が
「バスケットボール」は競技認知度が96.4%と非常に高いにも関わらず、興味・関心は39.4%に留まっていることが分かった(表3)。同程度の認知度を持つ陸上競技やテニスの「興味・関心」は60%前後。「バスケットボール」は、興味・関心が低い状況にあるといえる。プロリーグの運営面での課題や、国民的スター選手の不在などが、こうした結果に影響しているかもしれない。
◆ ラグビー:観戦意向が比較的高いが、興味・関心度に余地が残る
「ラグビー」は、「実際に観戦してみたい」において12.3%(平均:10.2%)を獲得。「柔道」や「卓球」と同程度である。しかし、興味・関心において、「柔道」や「卓球」は、50%程集めているのに対し、「ラグビー」は35.5%に留まった。
先日行われた第17回アジア競技大会(2014年9月19日~10月4日)では、2016年リオデジャネイロオリンピックの正式競技に加わった「7人制ラグビー」において、男子日本代表は金メダルを獲得し大会3連覇を成し遂げた。このような朗報が広く伝われば、人々の興味・関心の向上にもつながるかもしれない。
◆ レスリング、ボクシング、ウエイトリフティング、馬術:特有の際立つイメージが存在
各競技のイメージ設問の結果を見ると、「レスリング」「ボクシング」では、「迫力がある」「勇ましい」が30%以上を超えたほか、「ウエイトリフティング」では「勇ましい」が、「馬術」では「華やか」がそれぞれ30%以上を超えた。
◆ 近代五種、セーリング:認知の改善を
31競技の中で、他の競技よりも認知度が極端に低かったのが「近代五種」と「セーリング」である。いずれも興味・関心が30%程度と低い上に、特徴的なイメージもそれほど持ち合わせていない。競技を表現するに相応しい特徴的なイメージを見出し、そのイメージを伴いながら認知度を高めていく施策が求められる。
2020年東京オリンピックまであと6年。日経BPコンサルティングでは、今後も、定期的にこの「スポーツ・オリンピック意識調査」を継続していく予定である。
(小山田 誠=日経BPコンサルティング コンサルタント)
日経BPコンサルティング:日経BP社全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(平成14年3月1日設立。資本金9,000万円)
■商品詳細
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- 商品名:
- 「スポーツ・オリンピック意識調査2014」
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- 発刊日:
- 2014年10月10日
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- 価 格:
- 30,000円(税別)
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- 版 型:
- CD-ROM (1枚)
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- 内 容:
- Q1~Q6の単純集計データ(Excel形式)
Q1~Q6のクロス集計データ(Excel形式)
[運動の頻度(Q1)別、オリンピックへの興味・関心(Q2)別、年代別(Q7)、性別(Q8)、年代×性別]
■調査概要
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- 【調査設問】
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Q1. 自身の日常的な運動の頻度 [ほぼ毎日 / 週1、2回程度 / 月1、2回程度 / ほとんどしていない]
Q2. オリンピックへの興味・関心 [2020年東京オリンピック / 毎回(2020年東京オリンピックに関わらず)]
Q3. オリンピックで行われる競技・種目に期待し、楽しみにすること [日本選手の活躍 / 海外の選手の活躍 / 自分で経験した事がある競技・種目 / 自分で経験した事はないが関心のある競技・種目 / メディアで注目されている競技・種目、選手 / 自身と年齢の近い選手の活躍 / 馴染みがない競技・種目 / あまり知らない国・地域の選手の活躍]
Q4. 各競技の認知・経験 [経験したことがある / ある程度ルールを知っている / 種目名は知っている / 知らない]
Q5. 各競技への興味・関心 [興味・関心がある / 出場選手や試合の結果など、競技について興味・関心がある / 競技が行われている会場で実際に観戦してみたい / 興味・関心はない]
Q6. 各競技のイメージ [親しみがある / 迫力がある / 感動的 / 勇ましい / 華やか]
上記のほか、回答者属性 [Q7.年代 / Q8.性別 / Q9.職業 / Q10.所属部門 / Q11.役職 / Q12.居住地 / Q13.未既婚・子ども有無]
※Q4、Q5、Q6の調査対象競技(全31競技)
1.陸上競技 / 2.水泳 / 3.サッカー / 4.テニス / 5.ボート / 6.ホッケー / 7.ボクシング / 8.バレーボール / 9.体操 / 10. バスケットボール / 11.レスリング / 12.セーリング / 13.ウエイトリフティング / 14.ハンドボール / 15.自転車 / 16.卓球 / 17.馬術 / 18.フェンシング / 19.柔道 / 20.ソフトボール / 21.ライフル射撃 / 22.クレー射撃 / 23.近代五種 / 24.カヌー / 25.アーチェリー / 26.バドミントン / 27.野球 / 28.トライアスロン / 29.テコンドー / 30.ゴルフ / 31.ラグビー
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- 【調査期間】
2014年9月17日~21日
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- 【調査方法】
Web調査(日経BPコンサルティングのインターネット調査システム「AIDA」を利用)
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- 【調査対象者】
日経BPコンサルティングが保有する調査モニター約20万人
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- 【調査告知方法】
月刊のメールマガジン「NBPC調査モニター通信」Vol.153(2014年9月増刊号)
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- 【有効回答数】
550人
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- 【回答者属性】
性別…… 男性:50.2% / 女性:49.8%
年代別… 20代以下:16.0% / 30代:20.0% / 40代:22.5% / 50代:19.3% / 60代以上:22.2%
このリリースに関するお問い合わせ
株式会社日経BPコンサルティング ブランドコミュニケーション部 小山田 誠
(Tel.03-6811-8310 Fax.03-5421-9176)
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