会話の内容で最も多いのは「コンテンツの始め方」、次いで「コンテンツマーケティングは高価で取り組めない」「コンテンツマーケティングとは何か?」の順です。
今回は、最も話題に上がる「コンテンツの始め方」について書きたいと思います。
コンテンツマーケティングのツール探しから始めると、コンテンツマーケティングを永遠に取り組むことができないかもしれません。あなたにも出来るコンテンツマーケティングの始め方をお伝えします。
ツールの検討から入ってしまう罠
コンテンツマーケティングを始めようとする方々が最初に調べるのは、「どのようなツールが存在するのか?」「そのツールでは何かできるのか?」「ツールはいくらで導入できるのか?」などではないでしょうか。
最終的にツールの検討が進むと、マーケティングオートメーションツール(以下、MA)と出合うこととなるでしょう。
MAツールは、導入費用から運用費用まで考えると1000万円程度がかかります。
事前にこれだけの予算を確保している企業は多くはありません。
担当者は、この時点で「コンテンツマーケティングは高価だ」と思い、あきらめてしまうのです。
しかし、それは大きな過ちです。
ツールは、管理や計測などを補助してくれる素晴らしい機能を持っています。
しかし、ツールはコンテンツを一切作ってくれません。
最初に取り組むこと
コンテンツマーケティングは、コンテンツとマーケティングという言葉から成り立っており、コンテンツを生かしたマーケティング活動を示しています。
言葉の意味から考えても、コンテンツ制作から入るのが筋でしょう。
では「どのようにしてコンテンツを作ればよいのか?」という疑問が湧いてくると思います。
社内のWebサイトにいまだ掲載していない情報はないでしょうか?
営業は、日々お客様に接する中で資料をお見せし、エンジニアは、技術情報を常に頭の中に蓄積していることでしょう。
また、製品やサービスが新しくなり、情報が古くなったことから掲載を取りやめているWebページはありませんか。もしかしたら、一部を書き換えるだけで、再び活用できるコンテンツがあるかもしれません。
そのような社内情報や活動情報をとりまとめてコンテンツとすれば、潜在顧客の興味を引く「市場や環境の情報」、見込み顧客に対する「商品ニーズを高めるため情報」、そして購買に結び付ける「商品の詳細情報」など、実はかなりの量のコンテンツが出来上がります。
これを機に、社内の埋もれたコンテンツを堀りおこし、ぜひともコンテンツ制作から始めていただければと思います。決して1000万円以上のマーケティングツールの構築から入らなくても、コンテンツマーケティングに取り組むことはできます。
とはいえ、Webサイトに掲載するコンテンツを作る際には、ただ作文すれば良いわけではありません。ターゲットが理解・納得・共感できる伝え方や書き方にはコツが必要です。
いくつかのコンテンツが公開され、コンテンツマーケティングの効果が出始めると社内の理解が高まっていきます。また、コンテンツマーケティングに対する協力も得られるようになるはずです。
営業開発本部 兼 コンテンツコミュニケーション・ラボ
杉山 陽一朗