コーポレートサイトとステークホルダー
サステナブル時代のコーポレートサイト何をどう発信したらいい?
1.コーポレートサイトの役割
ステークホルダーに対しての情報発信
コーポレートサイトの端的な目的は「ステークホルダーに対して情報を発信する」ことです。 企業が自ら公式に発信する情報は正しい情報として受け取られやすく、Webサイトの印象がそのまま企業の印象に繋がることもあります。ですので、顧客・取引先、株主・投資、求職者、自社従業員、地域社会など、多様な属性の方が含まれる「ステークホルダー」に対して、目的に応じた情報が取得しやすくなっているサイトを提供する必要があります。
特に近年のサステナブル時代への流れの中で、企業が環境についてどのように考えているかや、持続的な成長への取り組みとしてどのようなことを行っているかという情報を重要視するステークホルダーの割合が増加しています。一般の消費者の中にもフェアトレード商品であることを重視して買い物をする層が広がりを見せており、利益のみを求める姿勢はサステナブル時代には歓迎されないと言えるでしょう。
ステークホルダーへの情報発信は、その存在を意識して伝えたい情報の整理を行い、自社の価値を発信し伝え続けていくということに他なりません。サステナブル時代の流れを掴み、社内外にファンを増やしましょう。
自社サイトの情報把握、できていますか?
コーポレートサイトのリニューアルを検討されているお客様にお話をうかがう際によくあるケースで、リニューアルのテーマや、追加するコンテンツの方向性は決まっているけれど、現在のサイトにどのような情報が存在しているかを把握されていないということがよくあります。
これまでどのようなコンテンツを発信してきたかや、マイクロサイトの所在(URL)とその成果はリニューアルのご提案をするうえで非常に大きなヒントとなる情報です。ですので現在のコーポレートサイトのディレクトリマップやマイクロサイト、LP、過去のWeb施策の成果などは可能な限り提案を依頼する際に提供するように是非してください。
2.サステナブル時代
社会構造が変化し、発信するべき内容も変化
地球温暖化や環境汚染など地球環境問題は以前からありましたが、2015年9月に国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が加盟国の全会一致で採択されてから徐々に注目が高まり、現在では企業が当然取り組むべき課題とされるまでになりました。 「サステナビリティ」は地球環境が豊かな状態で保たれ、持続的に生活できる状態にすることを指しますが、「サステナビリティ経営」という場合には意味が異なってきます。サステナビリティ経営は「企業が長期的に利益を上げ企業体が維持されている」ことを目指して行うものです。そしてその利益を得るための活動が、環境・社会の上で成り立っているものであり、環境・社会に貢献しているものでなければならないということが利益追求時代と異なる点です。
従来のコーポレートサイトで重視された情報は会社概要・企業情報、サービス・製品情報でした。ですが現代のサステナブル時代においては企業が長期的な信頼を得るためのミッション(行動目標)、ビジョン(企業理念・目指す姿)、バリュー(価値観)、パーパス(社会的存在意義)といった、財務情報以外の企業価値に関する情報が重要視されます。これを語る際には……
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1.コーポレートサイトの役割
- ステークホルダーに対しての情報発信
- 自社サイトの情報把握、できていますか?
2.サステナブル時代
- 社会構造が変化し、発信するべき内容も変化
- 中長期の成長ストーリー
- 価値創造ストーリー
3.まずここから始めよう
- 社内の情報
- ビジョンとトップメッセージ
4.サステナブル時代のコーポレートサイトコンテンツ
- コーポレート・コミュニケーション(Web サイト)で伝えるべき項目
- レベル別必要コンテンツリスト
マーケティング本部 コンサルティング部
松岡春樹 (まつおか・はるき)
システム開発ベンダープリセールス、web制作ディレクターを経て現職。
デジタルコンサルタントとしてwebコーポレートコミュニケーション領域全般の企画・制作に従事。CMプロデュースなど動画制作も担当。