~比較できない魅力の定義、コミュニケーション設計の基本~

選ばれる大学になるための3つのポイント

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    マーケティング本部 コンサルティング部 豊田 康裕

就職実績、カリキュラムなど必要な情報を届けることは勿論ですが、偏差値、口コミサイトの一般化などによって比較にさらされるなかで、“比較しづらい魅力”をいかに見出すのか、それをどう届けるのか、を3つのポイントに分けてお伝えします。

目次

1. ブランドアイデンティティを明確化し、“比較できない魅力”を定義する。

2. 取ってもらいたい行動と、気持ち、伝えることを明確にする。

3. 魅力を翻訳し、適切な媒体で届ける。

1.ブランドアイデンティティの明確化し、“比較できない魅力”を定義する。

大学がブランドアイデンティティを明確化することで、学生や社会とのコミュニケーションにおいて一貫性が生まれます。ブランドアイデンティティを表すロゴやスローガン、ビジョン・ミッション・バリューなどを明確にし、その強みや特徴をアピールすることが基本です。その根本となる、魅力の見出し方は大きく3つあります。

魅力の定義


  • A.コンセプトから見出す
  • B.具体事象から見出す
  • C.客観情報から見出す

Aコンセプトから見出す方法
理念、創立経緯など、確固たる根拠をもとに、魅力を定義することができます。そのまま伝えるのではなく、現代の学生に置き換えて、表現をし直す事が重要です。
B具体事象から見出す方法
地域性、研究、授業、キャンパスなど具体的な特徴、事実にスポットをあて、コンテンツとして発信することで、メディア等を通し、思わぬ形で魅力が見出されることがあります。
C. 客観情報から見出す
口コミやアンケート、インタビューの結果などから魅力を見出す方法です。学内から見ていると気がついていない魅力を発見できることがあります。 Aだけでは絵空事のように捉えられがちですが、BやCだけでは継続的な魅力の形成は難しいです。AとB、Cの両面から魅力を見出し、統合し、魅力を定義することが重要です。

2.取ってもらいたい行動と、評価指標、伝えることを明確にする

大学広報はステークホルダが多いため、ターゲットとゴール、評価指標などを整理することが重要です。以下整理の一例です。

対象者とゴールの整理1/2


対象者とゴールの整理2/2


取ってほしい行動、そのときになってほしい状態、達成されたかどうかを評価する数値(KPI)を設定した上で伝えることを整理しましょう。 予算を確保するための前提になるとともに、コミュニケーションの方針が明確になります。

ゴールまでの到達ステップを整理したのが以下の図です。(例:受験生)

ゴールまでのステップ整理


3.魅力を翻訳し、適切な媒体で届ける。

1.で定義した“魅力”をそのまま伝えたくなるのですが、その前に重要になるのが対象者にとってのメリットへの翻訳です。

この続きは資料でご覧いただけます。
ご希望の方は下記からお申し込みください。

― 全学広報コミュニケーション設計の基本 ―

1. Why 対象者と目標の設定

 - 対象者とゴールの整理

 - ゴールまでのステップ整理

 - 対象者の“人化”


2. What 魅力と伝える内容の定義

 - 魅力の定義

 - 魅力を対象者向けに翻訳

 - コンテンツ企画の考え方


3. How コミュニケーション設計

 - 媒体の考え方_対象者視点

 - 媒体の考え方_コミュニケーションタイプ視点

 - コミュニケーションプロセスを設計

「大学ブランディング簡易診断シート」についても、あわせてお申し込みいただけます。
※ブランディングの状況を把握するための簡易ツールです。

マーケティング本部コンサルティング部
豊田康裕(とよだ・やすひろ)

コンビニエンスストア大手オペレーション部門を経て現職。
飲料/食品メーカー、機器メーカー、インフラ、大学などのビジネス支援を行う。

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