第1回
ブランド・ジャパンの使い方
自社ブランドの把握、他社ブランドとの比較はどうやって始めれば良いのでしょう?
ブランド・ジャパンの初歩的な使い方から詳細な使い方までを動画や実際のデータを基に解説致します。
データ活用シミュレーション
※すべての画像はイメージですブランド・ジャパンの報告書セットには、Microsoft Excelで動作するデータが付属しています。
このデータを使いながら、自社・他社のデータを詳しく分析していくのがブランド・ジャパンの醍醐味。
調査対象ブランド1,500のすべての結果を存分に活用しながら、御社ならではのブランド戦略を見つけに行きましょう!
さぁ、スタート!自社の現状を把握しよう
世間という“鏡”に、自社の姿はどう映っているか。すべての分析は、このシートから始まる。
ポイント
- 全体平均、業種平均との比較で、強み・弱みをとらえる
- 時系列を追えるレーダーチャートから、ブランドイメージの変化をつかむ
個別分析シート
指定したブランドの現状を⼀枚で確認できるのがこのシート。過去3年分の結果を⾒ながら、変化のトレンドを掴むことができます。各因⼦指数の強さとバランスを同時に把握できるレーダチャートは、⽬には⾒えないブランドの「形」を端的に確認できるツールです。1,500ブランドすべて個別分析シートでご覧いただけます。
まわりを見る!自社のポジションを把握しよう
1,500ブランドすべての“形”が見えるから、議論が深まり、具体化する。
ポイント
- 自社のポジションを確認する
- 自社の企業ブランドと商品・サービスブランドを重ね、意図通りか確認する
- 総合力が同程度の異業種を重ねてみる
- コラボレーションを考える(弱みの補強、強みの増強)
競合分析シート
自社の強み・弱みをリアルに浮き立たせるには、他社との比較が欠かせません。認知率×ブランド総合力のポジショニングマップを見れば、そもそも認知が足りないのか、知られてはいても“その他大勢”なのかが、競合も含め把握できます。また、レーダーチャートを他社と重ねると、イメージの違いが一目瞭然です。任意の6ブランドを自由に指定して比較できます。他社とどう棲み分けるか?弱点の克服は必要か?全体の大きさ(≒ブランド総合力)は十分か?このチャートをどう変形させていくかが、「ブランド・ジャパン」で描く成長戦略です。
もちろん、イメージ項目レベルでも比較ができるほか、属性別比較表や1対1の比較シートなどもあり、詳細な分析を手助けします。
さらに深掘り! 評価の内訳や理由を確認しよう
イメージの源泉は何か?その強さは本物か?眠っている魅力はないか?
ポイント
- 使用者なら感じる魅力が一般的には伝わっていないことはないか!?
全体、認知者、使用者間で比較し、評価差がある場合は要確認!
認知者・使用者ベースの分析シート
回答者属性別のクロス集計に加え、認知者ベース・使用者ベース(BtoB編は認知者ベースのみ)の再集計結果も収録。個別分析シート同様に過去3年分の変化を確認できるほか、任意の6ブランドを自由に指定して比較できます。
ポイント
- 単に良かった、悪かったという評価だけではなく、
その理由も聞きだす工夫が調査時にされているのが「ブランド・ジャパン」の自由意見の特徴!
自由意見集:一覧表・頻出単語ランキング
回答者の⽣の声は、数値データにはない貴重な情報源。⾃由意⾒集は属性やロイヤルティ評価の回答と紐づけて意⾒を知ることができます。頻出単語ランキングはテキストマイニングで⾃由意⾒を単語単位にした際、どのような単語が⾃由意⾒位含まれているかをランキング化。そのブランドがどう形容されることが多いのかも端的に把握でき、ブランドの特徴が鮮明になります。
そして前へ! 次の一手を考えよう
ブランドづくりに公式なんてない。だからこそ、多角的で豊富な情報が、独自の戦略策定を後押しする。
ポイント
- 競合他社の図と比べて、差別化対策を考える
- 参考にしたい他社から、強さの秘訣を学ぶ
ロイヤルティ×イメージ評価の相関分析チャート
「ブランド・ジャパン」では⼀般⽣活者編16項⽬、ビジネス・パーソン編26項⽬のブランドイメージ評価の他に、ブランドロイヤルティ(忠誠度)評価9項⽬を調査しています。ブランドロイヤルティ評価とブランドイメージ評価の相関も取っているので、例えば「他者推奨意向」と相関が⾼いイメージは何か︖といったことが分かります。9つのロイヤルティ評価からブランドづくりの⽬的としたい項⽬を選び、その項⽬と相関が⾼いブランドイメージを優先的に⾼めていくといった戦略を⽴てることが可能となります。
ブランドロイヤルティ評価9項
- ⼤ファンである、あこがれている
- 最近使っており、満⾜している
- 使ったことがあり、今後も使い続けたい
- 利⽤(購⼊)したい
- 他者に勧めたい
- 他のブランドより価格が⾼くても、利⽤(購⼊)する
- このブランドの他の製品・サービスも、利⽤(購⼊)したい
- 新商品が出たら概ね利⽤(購⼊)する
- 今後に期待している
ポイント
- 改善したい項目が自社より高いブランドを探す
- 認知率が同じでも、総合力が高いブランドを探す
ランキング表
次の⼀⼿を考えるとき、気になるのは他社の事例でしょう。実は、こんな時に活躍するのがランキング表です。ランキング表には、ブランド評価の全体結果、属性別結果以外に、9項⽬のロイヤルティ評価、社会貢献、環境配慮評価があります。⽬的の項⽬でソートしたり、⾒たい業種を絞り込んだりしながら、ランキングに並ぶブランドを⾒ていけば、参考にすべきブランドがきっと⾒つかります!
SDGs評価
2021年から、ビジネス・パーソン編では、企業ごとのSDGsの取り組みについて17ゴールそれぞれに貢献している企業活動の認知度をグラフで表⽰しています。
連載記事 ブランド・ジャパンの使い方
ブランド・ジャパンの使い方について、4回連載形式に解説しています。
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