調査データ周年事業ラボ調査データ(17)
100年企業ほど社員同士の付き合いが濃い
- 文=雨宮健人
- 2019年02月04日
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飲み会の参加率や、実施率が減ったと耳にする機会が多い。新年に上司の家に挨拶にいく習慣は、“かえって迷惑だから”と最近はなくなってきている。一方で、休日にも会社の同僚、仲間と登山に出かけたり、スポーツを楽しんだりするケースはある。一般的には、社外でも社員同士で付き合いがあるのは“仲の良い証拠”。プライベートでどう会社の人と付き合うかは、本人の意向はもちろん、企業文化によるところも大きい。社員同士の社外における付き合いに、創業年数で傾向はあるか調査を実施した。調査は日経BPコンサルティングのシンクタンク・周年事業ラボが行った。
「付き合いはあまりない」が55.2%
勤務先の社員との付き合いはどうか。「プライベートで付き合いがよくある」「時々付き合いがある程度」「どちらかというとあまりない」「付き合いは全くない(仕事とプライベートは一線を引いている)」の中から選んでもらった。全体で最も回答比率が高かったのは、「時々付き合いがある程度」(35.1%)だった。2位が「どちらかというとあまりない」(27.7%)、ほとんど差がなく「付き合いは全くない」(27.5%)。最も少なかったのが「プライベートで付き合いがよくある」の9.7%だった(図1)。
図1 勤務先の社員との付き合い(SA)
トータルでは「付き合いはあまりない」が55.2%、「付き合いがある」が44.8%となり、付き合いがあまりないほうに軍配が上がった。
※「付き合いがある」=「プライベートで付き合いがよくある」「時々付き合いがある程度」の合計、「付き合いはあまりない」=「どちらかというとあまりない」「付き合いは全くない」の合計
創業年数別に見てみると、創業年数の長い順に「付き合いがある」傾向となった。100年以上の企業が56.1%と最も高く、最も低いのが5年未満の企業で36.3%と、20ポイント近くの差がついた(図2)。
図2 勤務先の社員との付き合い(創業年数別、SA)
また、仕事とプライベートは一線を引き「付き合いは全くない」と回答した比率が最も高かったのが5年未満の企業で48.8%。ほぼ半数が選択する結果となった。最も比率が少なかったのが、100年以上の企業で18.2%だった。
5年未満企業は「プライベートでも」「一線を引く」両方が高い
一方、「プライベートで付き合いがよくある」と答えた比率が最も高かったのも、5年未満の企業(15.0%)だった(図2)。つまり5年未満の企業は、付き合いがよくある/全くない、という正対する回答で、それぞれ他の創業年数ゾーンよりも最も回答されたことになる。
100年企業は社外での付き合いも多い傾向で、若い企業はプライベートと仕事の一線を引くが、プライベートで付き合う層もいる。創業年数による企業文化差異の一端である。
本調査のExcelデータダウンロード
以下のリンクから、簡単な情報登録だけでExcelデータをダウンロードできます。
本調査について
日経BPコンサルティングのアンケートシステムAIDAにて、同社モニター2135人を対象に2017年7月に調査
- 2019年02月04日
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