ニュースリリース

Wi-Fi整備イメージで大差がついたカフェ等
乗物では、飛行機の満足度が新幹線を上回る
― 「どこでもデジタル時代のWi-Fi意識調査」から ―

2018年7月19日

 日経BPコンサルティング(東京都港区)は、スマートフォンやタブレットPCなどのデジタル機器の利用が進展する中で、外出先や移動中におけるWi-Fiサービスの利用意識を明らかにする「どこでもデジタル時代のWi-Fi意識調査」を実施した(調査概要は下部参照)。

 ビジネスパーソンを中心とした調査結果からは、カフェ/ファストフード店/ファミリーレストラン(以下カフェ等)の店舗のWi-Fi環境の整備イメージについて大差が付いていることや、乗物では飛行機のWi-Fi満足度が新幹線を上回っている現状が明らかになった。

9割超が外出先で「デジタル」、店舗等のWi-Fiサービスも85%が利用

 回答者の大半は、実際に「どこでもデジタル」状況であることが分かった。外出先や移動中にスマートフォンやタブレットPC、ノートPCなどの何らかのデジタル機器を使う人は、実に96.2%に上った(図1)。

 スマホはそれ自体の通信機能を使ってアクセスするケースが多いものの、店舗や施設、乗物が提供するWi-Fiサービスも利用している。デジタル機器を問わず、何らかの店舗・施設・乗物のWi-Fiサービスを利用することがあると答えたのは、85.4%だった。

図1 外出先や移動中のデジタル化の状況
図1 外出先や移動中のデジタル化の状況

※デジタル機器:スマホ、タブレットPC、ノートPCなどの何らかのデジタル機器

Wi-Fi満足度が高いホテル、飛行機は新幹線を大きくリード

 店舗や施設などのWi-Fiに対する満足度は、今回の調査で提示した16カテゴリーの中でホテルが最も高く、85.9%が「満足」していた(図2)。出張時などにホテルのWi-Fi環境の恩恵を受けているビジネスパーソンは多いとみられる。満足度が2番目に高かったのが空港、次いで飛行機(機内)で、満足が7割前後だった。乗物でいえば、新幹線は「不満」が「満足」を上回り満足度スコアで16カテゴリー中15番目にとどまった。

 利用者数はカフェ等がホテルに次いで多いが、カフェ等のWi-Fi満足度スコアは6番目だった(6割強が満足)。コンビニはカフェ等に比べてWi-Fi利用者は少ないものの満足度は同水準だった。

図2 店舗・施設・乗物のWi-Fi利用満足度
図2 店舗・施設・乗物のWi-Fi利用満足度

※各店舗・施設・乗物のWi-Fi利用者における結果。
※満足度スコアは、「とても満足」~「とても不満」に順に、100、80、60、40、20、0を与えて算出した加重平均値。
※満足度スコアの降順に記載。

Wi-Fi充実度が店舗選定に一定の影響を及ぼすカフェ

 調査ではWi-Fi環境の充実度が店舗等の選定に影響を及ぼすかどうかも尋ねた。影響度が最も大きいのはホテル、次いでカフェ等、飛行機(機内)となった。回答者全体でみて、カフェ等は4割が影響するとした(図3)。対してコンビニは1割程度にとどまっており、コンビニのWi-Fiはまだ一部の人のものである。

図3 Wi-Fiの充実度が店舗・施設・乗物の選択に及ぼす影響度
図3 Wi-Fiの充実度が店舗・施設・乗物の選択に及ぼす影響度

※16カテゴリーの店舗/施設/乗物(その他を含む)の結果から、影響度スコアが高かった上位3つを記載。

Wi-Fi整備イメージはスタバとマクドナルドが突出、満足度はタリーズが2位に

 カフェ等のWi-Fi環境整備のイメージは、店舗(チェーン店)によって開きがあった。今回提示した店舗の中で、環境整備が進んでいるお店として挙がったのは、スターバックスが30.9%でトップ、次いでマクドナルドの26.7%だった(図4)。3位のタリーズコーヒー以下は一桁台で、2強とその他店舗にイメージでは大きな差がある。

 各店舗のWi-Fi環境に対する満足度は、スターバックスがスコア62.8で同じくトップだった(図5)。2位にはタリーズコーヒーが入り、小差でマクドナルドが3位だった。マクドナルドは、環境整備イメージは強いものの、店舗利用者の満足度ではスターバックスに差をつけられている。

 店舗によっては、そもそもWi-Fi環境の整備状況に関心が低いところも多かった。満足度下位の店舗では、店舗利用者の過半数がその店舗のWi-Fiについて「よく知らない/関心がない」とした。

図4 Wi-Fiの環境整備が進んでいると思うカフェ等
図4 Wi-Fiの環境整備が進んでいると思うカフェ等

※各店舗の非利用者を含む回答者全体における結果
※店舗名は一部略称を記載(以下同様)

図5 カフェ等のWi-Fi環境に対する満足度
図5 カフェ等のWi-Fi環境に対する満足度

※各店舗の利用者における結果。Wi-Fi環境が提供されていない状況への「不満」などが含まれ得る。
※満足度スコアは、「とても満足」~「とても不満」に順に、100、80、60、40、20、0を与えて算出した加重平均値で、「よく知らない/関心がない」を除いて算出。
※「その他」を除いて満足度スコアの降順に記載。

飛行機はJALがリード

 乗物でのWi-Fi満足度が高かった飛行機(機内)では、日本航空(JAL)がリードしている。Wi-Fi環境の整備進展イメージは、回答者全体でみてJALが31.3%でトップ(図6)。全日本空輸(ANA)が21.0%で2位だった。JAL、ANA以外はほとんどWi-Fiイメージがない。

 Wi-Fi環境の満足度に関しても、JALがスコア58.5でトップだった(図7)。ANAは満足と不満の強さがほぼ拮抗状態の50.1。JAL、ANA以外の航空会社は不満が上回っている。

図6 飛行機(機内)のWi-Fiの環境整備が進んでいると思う航空会社
図6 飛行機(機内)のWi-Fiの環境整備が進んでいると思う航空会社

※各航空会社の非利用者を含む回答者全体における結果
※「LCC」、「その他」を除く降順に記載。

図7 飛行機(機内)のWi-Fi環境に対する満足度
図7 飛行機(機内)のWi-Fi環境に対する満足度

※各航空会社の利用者(1年に1回以上)における結果。Wi-Fi環境が提供されていない状況への「不満」などが含まれ得る。
※満足度スコアは、「とても満足」~「とても不満」に順に、100、80、60、40、20、0を与えて算出した加重平均値で、「よく知らない/関心がない」を除いて算出。
※「LCC」、「その他」を除く6社は、満足度スコアの降順に記載。

東海道新幹線ですら「不満」が優勢

 満足度で飛行機に後れをとっている新幹線だが、路線別に見ても水準は低かった。新幹線の中で最もWi-Fi環境満足度が高いのは東海道新幹線。以前から環境整備を行ってきたものの、その満足度スコアは36.1にとどまり、不満が優勢だった(図8)。その他の新幹線は、現状さらに低い評価である。長距離移動の手段として、比較されることがある飛行機と新幹線。Wi-Fi整備の取り組みで飛行機のリードが大きいことが、今後の移動手段の選定にどの程度の影響を及ぼしていくのか、注目すべきテーマと言えそうだ。

図8 新幹線のWi-Fi環境に対する満足度
図8 新幹線のWi-Fi環境に対する満足度

※各新幹線の利用者(1年に1回以上)における結果。Wi-Fi環境が提供されていない状況への「不満」などが含まれ得る。
※利用者数の少なかった北海道新幹線はグラフ記載の対象外とした。また、秋田新幹線や山形新幹線などのサンプル数の少ない新幹線は参考値。
※満足度スコアは、「とても満足」~「とても不満」に順に、100、80、60、40、20、0を与えて算出した加重平均値で、「よく知らない/関心がない」を除いて算出。
※満足度スコアの降順に記載。

調査概要

調査目的 外出先や移動中のデジタル機器の利用が一般化するなかで、Wi-Fiサービスに対する意識や満足度を把握する。
調査主体 日経BPコンサルティング
調査対象 ビジネスパーソンを中心とした日経ID会員
調査時期 2018年6月19日(火)~6月24日(日)
回答者属性 会社員・公務員・経営者等87.9% 左記以外12.2%、男性78.2% 女性21.9%

このリリースに関するお問い合わせ

株式会社 日経BPコンサルティング 調査部
松井 一郎
Tel. 03-6811-8301
〒105-8308 東京都港区虎ノ門4-3-12

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