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2009年12月25日
日経BPコンサルティング調べ
――「Webブランド調査2010―I」(2009年10月実施)より――
新指標“Webブランド指数”の1位は「楽天市場」、2位「Yahoo! JAPAN」
サイトを見て、仕事でも関わりたいと思った企業はグーグル
日経BPコンサルティング(東京都港区、樫村弘幸社長 http://consult.nikkeibp.co.jp/)は、2009年10月に実施した「Webブランド調査2010―I」の結果をまとめた。今回調査より抜本的な改良を実施し、新しい指標を設定した。
Webブランド調査は、企業が運営する日本の主要800サイトに対して、40,000人を超えるインターネット・ユーザーの評価をブランドの視点から定期的に調べる日本最大規模のWeb総合調査である。改良にあたっては、Webサイトをソーシャルな存在である顧客と企業を結びつけるコアな接点であることも重視した。
新しい指標であるWebブランド指数(WBI)、Webマーケティング指数(WMI)の1位は「楽天市場」、Webパブリシティ指数(WPI)の1位は「Yahoo! JAPAN」となった。志向性の異なる2つの巨大サイトが各指標の首位を分かち合った。
Webブランド指数は1位「楽天市場」、2位「Yahoo! JAPAN」
「楽天市場」は、コンバージョン指数、波及効果指数、サイト・ロイヤルティ指数、態度変容指数で最高ポイントを獲得、残るアクセス頻度指数、アクセス経験指数、サイト・ユーザビリティ指数の3指標は「Yahoo! JAPAN」が1位を取っており、志向性の異なる2サイトが各指標の首位を分かち合った。
「楽天市場」は、回答者の65.0%が「1週間に一度以上アクセスする」、67.8%が「サイト上で製品・サービスを購入、申込」、61.2%が「会員登録やメールマガジンの購読」、55.5%が「キャンペーンやゲームに参加」の経験を持つなど、コンバージョン指数に配分される4項目のトップを独占し、日本最大のECサイトにふさわしい結果となった。
さらに、サイト・ロイヤルティ指数の「このサイトは役に立つ、使える」(60.2%)、「このサイトが好きである、気に入っている」(37.3%)で共に1位。ユーザーの満足感が示された上、Webサイトを運営する企業・組織への意識を問う態度変容指数でもバランス良く高スコアを獲得し、トップだった。
「楽天市場」だけではなく、「Infoseek」「楽天トラベル」「楽天オークション」「楽天ブックス」「楽天KC」など楽天系列のサービスサイトもWBIの20位以内にランクインした。テナント店舗と購入者を結ぶプラットフォームの強さに加え、ユーザーを「会員」として囲い込み、ポイントを通じて他のサービスに送客する多元的なビジネスモデル展開の成果が、ここへきて一気に実を結んだものと見られる。
一方、「Yahoo! JAPAN」は回答者の82.8%が「1週間に一度以上アクセスする」という強大なリーチを持つが、コンバージョンとリアルへの影響を測る波及効果指数項目で「楽天市場」に水をあけられた。サイト・ロイヤルティ指数の「このサイトは他にはない魅力がある」では29位だった。
企業の公式サイトでは、「ヤマト運輸」「ゆうびんホームページ」「サントリー」「日本コカ・コーラ」「UNIQLO ユニクロ」「ANA SKY WEB」「KIRIN_キリンビール」「パナソニック・ホーム|Panasonic」「NTTドコモ」などが上位に並んだ。パナソニックは、会員コミュニティサイトの「CLUB Panasonic」を筆頭に、調査対象3サイトがWBI、WMI、WPIいずれでも50位以内にランクインした。
図1●WBI上位5サイトの指標チャート 図2●WBI上位5サイトのアクセス頻度回答比率
図3●WBI上位5サイトの個別回答比率
Webの営業ツール化は緒に就いたばかり?
回答者全体の平均回答比率では、波及効果指数の「電話や対面で資料請求、照会」が0.9%、「ブログや掲示板に書いた」が1.1%、「店舗などで製品・サービスを購入・申込」が3.7%だった。コンバージョン指数では「サイト上で製品・サービスを購入・申込」が3.9%だった。いずれも、Webサイトを営業ツールとして機能させたい企業にとって重視すべき項目だが、同時に難易度の高さも示されたことになる。
一方、サイト・ユーザビリティ指数は、「デザインが見やすかった、読みやすかった」「目的の情報を探しやすかった」が20%を超え、「情報の内容が分かりやすかった」が18.3%、最も平均回答比率の低い「サイトの使い勝手が良かった」も13.8%であり、他の指標と比較すればクリアしやすいといえるだろう。
項目によって平均回答比率に大きく差が生じたのがサイト・ロイヤルティ指数と態度変容指数である。サイト・ロイヤルティ指数では、「このサイトは役に立つ、使える」が17.1%だったのに対し、「このサイトは他にはない魅力がある」が3.6%。「役に立つサイトはあるが、魅力あるサイトは乏しい」というのがインターネット・ユーザーの総意と結論づけるのは拙速だが、無数のWebサイトが乱立する中で埋没しない魅力が求められていることは確実だ。
図4●回答比率の平均値
企業イメージとサイトのイメージにギャップ
態度変容指数は、サイト・ロイヤルティ指数より平均ポイントが高いが、さらに項目間の差が大きい。「(サイトを見て)この企業・組織の製品・サービスに関心を持った」の平均回答比率は40.5%。多くのサイトが消費者行動モデル「AISAS」の「I」の役割を果たしていることが分かる。「(サイトを見て)この企業・組織が気に入った、好きになった」は8.3%で、サイトそのものの好感よりも4ポイントほど高い。企業イメージとWebサイトのイメージにあるギャップが顕在化されたといえる。
態度変容指数で平均回答比率が最も低かったのは、「この企業・組織と仕事上でも接触してみたい、一度働いてみたい」で2.0%。「関心を持った」の40.5%と比較するとかなり低く、「サービスの提供を受けることと、仕事で当事者になるのでは、話は別」というユーザーの本音が垣間見える。当項目を、同一企業が運営する複数サイトの平均値で企業別に集計すると、「Google」「YouTube」「Googleマップ」「Googleニュース」の4サイトいずれも10位以内のグーグルがトップ。以下、オリエンタルランド、ウォルト・ディズニー・インターネット・グループとディズニー関連の2社、シャープ、テンプスタッフ、パナソニック、日本アイ・ビー・エム、サントリーホールディングスなどが続いた。
図5●企業別に集計した態度変容指数の各項目回答率
(原田 千佳=日経BPコンサルティング シニアコンサルタント)
Webブランド調査
企業が運営する日本の主要800サイトに対して、4万人を超えるインターネット・ユーザーの評価をブランドの視点から調べる日本最大規模のWeb総合調査。3ヶ月ごとに実施している。
「Webブランド調査2010―I 」より大幅な改良を行ない、Webサイトの総合力をはかるための指標である「Webブランド指数」は、「(1)アクセス頻度((4)アクセス経験)」「(2)コンバージョン」「(3)波及効果」「(5)サイト・ユーザビリティ」「(6)サイト・ロイヤルティ」「(7)態度変容」という6つの指標によって構成するものとした。この6指標全てを合算し標準化した「Webブランド指数(WBI)」と、「(1)アクセス頻度」「(2)コンバージョン」「(3)波及効果」の3指標のみを合算した「Webマーケティング指数(WMI)」、「(4)アクセス経験」「(5)サイト・ユーザビリティ」「(6)サイト・ロイヤルティ」「(7)態度変容」の4指標のみを合算し標準化した「Webパブリシティ指数(WPI)」を算出して、ランキングにしている。
Webサイト単体のパフォーマンスを測定するだけではなく、Webサイトによってもたらされる顧客体験の価値、つまり顧客への“インパクト”を統合して評価することを意図している。
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/wb/index.html
*Webブランド調査 2010―I 調査概要
- ■調査方法
- インターネット調査。AIDA(日経BP社・日経BPコンサルティングのインターネット調査システム)を使用。
- ■調査期間
- 2009年10月6日(調査開始)〜10月25日(調査終了)
- ■調査対象サイト
- 800サイト。インターネット・ユーザー約1万6,000人を対象とした事前調査(「ふだんお使いのWebサイトをお答えいただく調査)」で回答の多かったサイト、ならびに過去のWebブランド調査で上位だったサイトから選択した。
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/wb/pdf.html - ■調査対象者
- 日経BPコンサルティングの調査協力者にメールで告知。また、他社メール広告、懸賞サイト等でも告知し、オープン方式(インターネット・ユーザーの誰でもが回答可能)で実施した。
- ■有効回答数
- 4万3,000人
- ■調査の実施方法
- Webブランド調査では、800サイトを調査対象としているが、1人の回答者が800サイトについて回答することは困難である。そのため、1人あたり10サイトについて回答する調査票を80パターン用意し、ランダムに個々の調査票に誘導し、答えてもらうシステムを採用している。80パターンの各調査票に対して10サイトの並び順を逆にしたものも用意し、実際には160パターンの調査票に対して回答してもらった。
過去の調査協力者や一般のインターネット・ユーザーなど幅広い回答者から回答を募っているが、それぞれのプロセスで回答データをチェックすることによって組織票などの不正な回答を排除する対策を講じている。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社日経BPコンサルティング Webコンサルティング部
〒108-8646 東京都港区白金1-17-3 NBFプラチナタワー
TEL:03-6811-8303 FAX:03-5421-9178
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