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2008年12月22日

日経BPコンサルティング調べ
――「全国大学サイト・ユーザビリティ調査2009/2010」より――
大学サイトの「使い勝手」を横断的に評価
3年連続で徳島大学が総合1位。2割の大学が総合スコア60以上に

日経BPコンサルティング(東京都港区、樫村弘幸社長)は、大学サイトのユーザビリティ(使いやすさ)を横断的に評価した「全国大学サイト・ユーザビリティ調査2009/2010」の結果をまとめた。調査165大学中、最も使いやすい大学サイトは、3年連続で徳島大学だった。

インターネットの普及により、多くの人にとって何らかの情報を探す際、最初にアクセスする時の第一のメディアは、Webサイト(ホームページ)となっている。大学の価値向上のためには、その価値・魅力を、受験生のみならず、在学生、卒業生、一般社会人など、大学がターゲットにする層に向けて的確に伝えていくことが重要になってきている。しかし、せっかく情報をサイトに掲載しても、情報を探しにくければ、その情報はないのと同じになってしまう。Webサイトのユーザビリティ(使い勝手)は、優れた大学サイトに必要不可欠な要素と言える。

本調査では、同一の評価項目に基づき、全国165の大学サイトのユーザビリティ(使い勝手)を横断的に調査した。今回で6回目(第1回は2004年版、第2回は2005年版、第3回は2006/2007年版、第4回は2007/2008版、第5回は2008/2009版)となる。

総合スコアのベスト10中、国公立大学が6サイトを占め、初めて私立大学を上回る

調査項目は全64項目。トップページが使いやすいか、受験生を中心に大学サイトのターゲットが必要な情報を探しやすいか、視覚障害者など誰でも使えるサイトになっているか、サイト内での個人情報保護に対する大学側の姿勢はどうかなど、7つのカテゴリー(診断軸)に分けてチェックした(7つのカテゴリーについては、「カテゴリー(診断軸)について」参照)。今回、新たに「ブランディング」のカテゴリーを追加した。

総合スコアのベスト3は、徳島大学(国立)、沖縄国際大学(私立)、大阪府立大学(公立)で、国立、公立、私立と1校ずつが上位を占めた。ベスト10に占める国公立大学と私立大学は、6サイトが国公立大学、4サイトが私立大学で、初めて国公立大学が私立大学を上回った。

「メインコンテンツへのアクセス」「プライバシーポリシー」が大幅に改善。総合スコア60以上が約2割に

カテゴリー別スコアを見ると、「トップページ・ユーザビリティ」「アクセシビリティ」を除くカテゴリーは、前回を上回った。特に、「メインコンテンツへのアクセス」「プライバシーポリシー」の伸び率が高かった(それぞれ、10.4%増、26.4%増)。「メインコンテンツへのアクセス」「プライバシーポリシー」は、大学として必要なコンテンツの有無とそこに誘導するまでの経路の分かりやすさを診断するカテゴリー。この2つのカテゴリーのスコアが二桁以上伸びているということは、大学がサイトの重要性を認識し、必要なコンテンツを用意し、さらにそこに至るナビゲーションを整備したことの表れと推測できる。

総合スコアについて、今回と前回調査で、スコアの分布がどのように変化しているのかを調べたところ、総合スコア60以上の大学の割合が、前回の15.5%から今回は19.4%となり、ほぼ2割に達している。その一方で、総合スコア40未満の大学が、前回の30.0%から今回は26.0%に減少している。大学全体としてサイト・ユーザビリティは、確実に向上していることがわかる。

(板倉 雅人=日経BPコンサルティング シニア・コンサルタント)

*調査概要

Forrester Research Inc.(米国)が開発したサイトのユーザビリティ診断ツール「ウエブサイト・スコアカード」をベースに、日経BPコンサルティングが大学サイトに必要な項目を考慮に入れて、審査基準を作成。審査基準に従い、調査員が実際に大学サイトを閲覧しながら調査した。審査対象ページは、原則としてトップページおよびトップページにリンクのあるページ。調査対象サイトは、全国の国公立大学79校(国立大学68、公立大学11)と私立大学86校。対象サイトは、ネットレイティングス株式会社が測定した日本全体のインターネット視聴率調査の上位大学(利用者数)と2008年調査の総合スコア上位20校を中心に、日経BPコンサルティングの判断で独自に選定した。なお、医科大学、歯科大学、薬科大学、獣医大学、畜産大学、看護大学、保健大学、芸術大学、体育大学、その他単科大学は対象から外した。2009年10月13日〜12月2日に調査を実施。

*スコアの算出方法

各審査項目について、問題がなければ「1」点、問題がある場合には「0」点と採点。64ある審査項目を7つのカテゴリー(診断軸)に分類し、採点後、「トップページ・ユーザビリティ」「サイト・ユーザビリティ」「メインコンテンツへのアクセス」「アクセシビリティ」については、スコアが10点満点となるように、「ブランディング」「インタラクティブ」「プライバシーポリシー」については、スコアが5点満点となるように重み付けを行った。さらに、「トップページ・ユーザビリティ」「サイト・ユーザビリティ」「メインコンテンツへのアクセス」は、スコアに2を乗じ、「アクセシビリティ」「ブランディング」「インタラクティブ」「プライバシーポリシー」については、スコアに1.6を乗じ、合計100点満点で総合スコア化した。

*カテゴリー(診断軸)について

  • 「トップページ・ユーザビリティ」は、トップページの使い勝手を評価するカテゴリー
  • 「サイト・ユーザビリティ」は、サイト全体が使いやすい構造になっているかどうかを評価するカテゴリー
  • 「メインコンテンツへのアクセス」は、受験生を中心にした大学サイトのターゲットの関心が高いコンテンツにつき、トップページから探しやすいかどうかを評価するカテゴリー
  • 「アクセシビリティ」は、視覚障害者を中心に誰にでもサイトが使いやすいかどうかを評価するカテゴリー
  • 「ブランディング」は、Webサイトをブランドメッセージのサポート媒体として、有効に働かせているかどうかを評価するカテゴリー
  • 「インタラクティブ」は、大学への訪問がしやすいか、大学への問い合わせがしやすいかどうかを評価するカテゴリー
  • 「プライバシーポリシー」は、サイト利用者が提供する個人情報について、サイト運営者(大学)の保護方針を評価するカテゴリー

*調査報告書について:全国大学サイト・ユーザビリティ調査2009/2010

Aパック:総合報告書(A4冊子)+CD-ROM+個別報告書:価格189,000円(税込)
Bパック:総合報告書(A4冊子)+CD-ROM:価格84,000円(税込)
Cパック:総合報告書(A4冊子):価格52,500円(税込み)
Sパック:Aパック+個別報告会:価格346,500円(税込み)
商品の詳細は、http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/sales/uni/2009/index.html 
購入のお問い合わせは、
日経BPコンサルティング・営業企画部(お問い合わせは、電話:03-6811-8308、もしくはお問い合わせフォーム


参考資料
総合スコア・ベスト10
  大学名 スコア 大学種類
1 徳島大学 91.72 国立
2 沖縄国際大学 88.50 私立
3 大阪府立大学 86.60 公立
4 東京農工大学 84.41 国立
5 明治学院大学 83.47 私立
6 富山大学 81.98 国立
7 岡山大学 77.67 国立
8 武蔵大学 77.27 私立
9 立正大学 75.69 私立
10 静岡県立大学 73.52 公立

大学種類別の総合スコア平均 前回(2008/2009年版)と今回(2009/2010年版)との比較
  2009/2010 2008/2009 伸び率(%)
国公立大学平均 47.17 45.77 3.1
私立大学平均 50.80 49.12 3.4
全体平均 49.06 47.45 3.4


総合スコアの分布表 前回(2008/2009年版)と今回(2009/2010年版)との比較

  30未満 30以上40未満 40以上50未満 50以上60未満 60以上
2009/2010 4.8% 21.2% 35.8% 18.8% 19.4%
2008/2009 3.5% 26.5% 35.0% 19.5% 15.5%

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