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2008年10月16日

日経BPコンサルティング調べ
――「独立行政法人Webサイトユーザビリティ調査2008/2009」より――
独立行政法人101サイト中、使い勝手1位は日本貿易振興機構

日経BPコンサルティング(東京都港区、樫村弘幸社長)は、独立行政法人サイトのユーザビリティ(使いやすさ)を評価した「独立行政法人Webサイトユーザビリティ調査2008/2009」の結果をまとめ、10月16日(木)に発表した。調査対象の101サイト中、最も使いやすい独立行政法人サイトは日本貿易振興機構だった。

独立行政法人サイトには、業務内容を一般国民に分かりやすく公開するという役割がある。積極的な情報発信に加えて、問い合わせ窓口の整備など双方向性を活かしたサイト運営が望まれる。本調査では、このような独立行政法人サイトの特性をふまえ、サイトの使いやすさと信頼性を中心に48の評価項目を設定した。サイトの使いやすさについては、ナビゲーションの統一や音声ブラウザへの対応状況、信頼性については、プライバシーポリシーやセキュリティ対策などをチェックした。2006年より調査を開始し、今回は第2回となる。

トップ5は80点以上の高水準、上位・下位サイトの格差が顕著に

上位5サイトは、日本貿易振興機構(87点)、農業・食品産業技術総合研究所(83点)、中小企業基盤整備機構(82点)、産業技術総合研究所(81点)、造幣局(81点)だった。日本貿易振興機構、中小企業基盤整備機構、産業技術総合研究所の3サイトは前回もベスト5入りし、高い水準を維持している。また、上位5サイトのうち、スコアを伸ばした4サイトはいずれもリニューアル、またはリンク構成やコンテンツの見直しを実施し、その成果がスコアに反映されている。一方、下位のサイトには改良した様子がうかがえないものも多く、上位と下位の使い勝手の差が拡大した。

総合スコア平均は55.28ポイント、前回結果と比較して0.47ポイント増にとどまり、全体の水準には大きな変化が見られなかった。得点分布では、60点以上を獲得したサイトが増えたが、全体の大きなレベルアップにはつながらなかった。30点台、80点台の両極が増加し、上位サイトと下位サイトの差が広がった。

プライバシーポリシー大幅改善、アクセシビリティは危険信号

カテゴリー別平均値は3つのカテゴリーで向上した。「トップページ・ユーザビリティ」(6.50、0.38ポイント増)、「インタラクティブ」(4.08、0.36ポイント増)、「プライバシーとセキュリティ」(4.29、1.31ポイント増)である。一方、「サイト・ユーザビリティ」(4.86、0.58ポイント減)と「アクセシビリティ」(6.17、0.23ポイント減)の2カテゴリーでは若干低下している。信頼性の要であるプライバシーポリシーの大幅な改善は評価できるが、公共性が高いサイトでは必須と言うべきアクセシビリティのレベル低下など、今後の課題も残る。リニューアルやコンテンツの追加がスコア低下につながったと思われる例も散見された。的確な現状把握と定期的なメンテナンスが望まれる。

(大友 直子=日経BPコンサルティング コンサルタント)

*調査概要

米国のGiga Information Group(現・Forrester Research)が開発したユーザビリティ診断ツール「Webサイト・スコアカード」をベースに、日経BPコンサルティングが独立行政法人サイトに必要な項目を考慮に入れ、独自に審査基準(全48項目)を作成。この審査基準に従い、調査員が実際にサイトを閲覧しながら調査した。審査対象ページは、原則として、トップページおよびトップページからリンクがあるページ。調査対象サイトは、2008年7月時点に存在する全独立行政法人101サイト。2008年7月下旬〜9月上旬に調査を実施。

【スコアの算出方法】

問題点を明確にするため、48の審査項目を5つのカテゴリー(診断軸)に分類。各審査項目について、問題がなければ「1」点、問題がある場合には「0」点と採点した。5つの審査カテゴリーのうち、「トップページ・ユーザビリティ」と「サイト・ユーザビリティ」は各25点、「アクセシビリティ」は30点、「インタラクティブ」と「プライバシーとセキュリティ」は各10点となるように重み付けを行った。総合スコアは100点満点となる。

【カテゴリー(診断軸)について】

  • 「トップページ・ユーザビリティ」サイトで提供している情報や機能の提示を評価。
  • 「サイト・ユーザビリティ」サイト全体が使いやすい構造になっているかどうかを評価。
  • 「アクセシビリティ」視覚障害者を中心に誰にでもサイトが使いやすいかどうかを評価。
  • 「インタラクティブ」独立行政法人への問い合わせがしやすいかどうか、メールマガジンやRSSによる情報発信の有無を評価。
  • 「プライバシーとセキュリティ」サイト利用者が提供する個人情報について、サイト運営者の保護方針とセキュリティ対策を評価。

【調査報告書について】


標準パック:総合報告書(A4冊子)+CD-ROM+個別報告書:価格189,000円(税込)
簡易パック:総合報告書(A4冊子)+CD-ROM:価格52,500円(税込)
特別パック:標準パック+個別報告会:価格346,500円(税込)
商品の詳細:http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/sales/go2008/index.html
お問い合わせ:日経BPコンサルティング・営業企画部(電話:03-6811-8308)

参考資料

総合スコアベスト5(100点満点。カッコ内は前回の調査結果)

順位 独立行政法人名 総合スコア
1(2) 日本貿易振興機構 87(85)
2(11) 農業・食品産業技術総合研究機構 83(71)
3(4) 中小企業基盤整備機構 82(78)
4(1) 産業技術総合研究所 81(86)
5(16) 造幣局 81(69)

各項目の平均スコア(総合は100点、各カテゴリーは10点満点。カッコ内は前回の調査結果)

  スコア
総合 55.28(54.81)
トップページ・ユーザビリティ 6.50(6.12)
サイト・ユーザビリティ 4.86(5.44)
アクセシビリティ 6.17(6.40)
インタラクティブ 4.08(3.72)
プライバシーとセキュリティ 4.29(2.98)

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